俺以外の"視える"人…… (ページ2)

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友人帳を知ってる？ページ2

夏目｢塔子さんから写真は、貰ったからどんな子かは、分かるけど……｣

ニャ｢今日は、人が多いからな
早々簡単には、見つからんぞ…夏目｣

夏目｢あぁ、って余り大きな声で喋るなよ？ニャンコ先生。人が多いんだから、バレるぞ｣

ニャ｢むっ、そうだな
ならば、私は森に行ってくるぞ…夏目｣

夏目｢えっ！？(絶対酒を呑みに行っただろ！！)
ったく、と言うかもう来てるのかな？Aさんは……｣

？｢……はい…？私に何か？｣

夏目｢……え？｣

声がした方に振り向くとそこには、綺麗な……俺と同い年くらいの女の子が立っていた

夏目｢……！って、あ……｣

俺は、1度その子と写真の子を見合わせてみる
すると目の前の子と写真の子は、瓜二つ……というか多分本人だろう……

夏目｢貴方が塔子さん達が言っていた……
Aさん、ですか？あ、俺は、夏目貴志です｣

貴女｢キミが……"夏目"貴志くん…？
そう、思っていた人と少し違うけど、なら……
貴方、友人帳を知ってる？｣

夏目｢友人、帳……？なんですか、それ……｣

貴女｢……ｸｽｯ
貴方、嘘が下手ね…心配しないでそれを取ろうって訳じゃないから｣

夏目｢……っホッ
そう、なんですか……良かった｣

貴方｢……移動しましょうか、夏目くん｣

夏目｢あ、はい！案内しますね、Aさん｣

貴方｢えぇ、お願いね

ね、夏目くん……貴方、妖怪が見えるって本当？｣

夏目｢……え？｣

貴女｢……ふふっ、その反応は、本当みたいね
私もね、視えるの……その妖と呼ばれるモノの存在が……塔子さん達には内緒ね｣

夏目｢あ、勿論です
そっか、貴方も視える"人"なんですね｣

貴女｢……って言うか、敬語要らなくない？
同い年だしこれから同じ家(トコ)に住むんだから……後、さん付けも！｣

夏目｢え、あ……でも…｣

貴女｢やっと、同じ境遇の人に出会えた、そして、そんな境遇の人と友達としてでは、なく……
家族として過ごせる……今迄は、苦痛だったけど
分かり合える人がやっと出来たと言うのに距離を置かれるだなんて嫌だから……だから…｣

夏目｢(同じだ……俺と…今迄の人達と彼女は、違う
塔子さん達みたく優しくて……)

分かったよ、Aと呼んでもいいかな？｣

彼女は、"うん！"と嬉しそうに返事をした