検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:7,192 hit

51 ページ9

「時間がかかってもいいよ。

昔の圭人にもどってなんて、私言わないよ。

いろんなことがあって変わるの、仕方ないもん。

でもね、私いまの圭人はほっとけないの。

表面上の友達だけでいいって言ってたけど

そんなんじゃしんどいよ。

いつも私のこと助けてくれたのに、

私には助けさせてくれないなんてわたしが嫌。

絶対、お節介でもいいから、

圭人に昔みたいにたくさん笑ってほしいし、


また3人でいろんな思い出作りたい。」


圭人は少しも目をそらさないで、

「A、ありがと、

そう言ってくれるだけで、

俺、ちょっと楽になった。」

しぼりだすみたいに、ゆっくりそう言った。


少しの沈黙。

空を見る圭人。

少し遠くを見つめながら、


「もう暗くなっちゃうね。

おれ、そろそろ帰らなきゃ。

雄也よんで迎えにきてもらいなね、」


「また、会えたら学校でね」

ちょっとぎこちない微笑みをわたしに向けて

逃げるみたいにすみに置いてあった自転車にのった。


でもなんか、追いかけちゃいけない気がして

少なくとも今日はこれ以上はダメだって

なんとなく感じ取った。

圭人にしたら、たくさん喋ってくれた方だと思う

あんまり困らせたくもないし、

大人しく雄也を呼んだ。

52-Yuya side→←50-Keito side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

由依 - すごく面白いです。頑張ってください!続き楽しみにしています! (2017年10月22日 0時) (レス) id: 0583577ad2 (このIDを非表示/違反報告)
岡本レン - 頑張ってください!!応援してます♪ (2017年6月24日 17時) (レス) id: 187fc57b44 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:けいとりん | 作成日時:2017年5月25日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。