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圭人はそこから説明しないといけないことを
すっかり忘れていたみたいで、
そうだ、そこからだった、、、
と少し眉が下がった顔。
『うん。アメリカにいた。三年間。
半分は逃げだった。
お父さんの通ってた幼稚園からの一貫校に
高校から入るなんて、やっぱり無理だった。
お父さんは優秀だったからって、
すごいプレッシャーもかけられるし、
お父さんもお父さんで、
中学3年の後半くらいから、
俺の試験とかが期待に応えられない結果だと
暴力を振るうようになって、
高校でそれが悪化した。
でも、なんとなく中学の頃から
分かってたんだ、こうなること。
優秀な人の中でどんどん落ちこぼれていく俺から、
親はいろんなものを奪った。
バスケもだめ、通学は送り迎えでどこにも寄れない、
土日も一日中塾。
そんな時に、アメリカ留学の文字を学校の掲示板で見つけて。
ものすごく、惹かれて。
自由の国。誰も俺のことを知らないところで、親から離れて生きたい。
だから、ちえばあちゃんに話したんだ。
そしたら、行きなさい、協力するって。
圭人が意志をもってやり遂げることなら、
ばあちゃんは、絶対最後まで応援してるからって。』
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由依 - すごく面白いです。頑張ってください!続き楽しみにしています! (2017年10月22日 0時) (レス) id: 0583577ad2 (このIDを非表示/違反報告)
岡本レン - 頑張ってください!!応援してます♪ (2017年6月24日 17時) (レス) id: 187fc57b44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:けいとりん | 作成日時:2017年5月25日 17時