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「おじゃましまーす」
誰もいない、静かな家に、二人分の足音が響く。
「Aの家、ひっさしぶりだなぁ〜」
なんて言いながらも私より先に家にあがって
洗面所に自分で行ったと思ったら私の部屋に直行してるし、、、
めっちゃ覚えてるじゃん。
勉強の記憶力はないくせに。
なんて思ってたことがこれまた口に出てたらしくて、
「こらなんだとぉ！！お前は勉強の記憶力いいわりにすぐ道に迷うくせに！」
と、反論された。
いつもなら、また言い返すところなんだけど、なんだか今日はそんな気分じゃなくて。
雄也は雄也で空元気な気がする。
訪れる沈黙。
ふと雄也の方をみると、私の四つ葉のクローバーを見ていた。
「Aは勉強机に、俺はベッドに、あいつはバスケの鞄に、か。」
つぶやいた雄也はやっぱり、寂しそうな顔をしてる。
、、、持ってたんだ。圭人も。
あんなに小さいものをよくなくす圭人が
私のハンカチも、三人でお揃いの四つ葉のクローバーも
きちんと持ってるなんて。絶対偶然じゃない。
きっと、離れてても私たち二人のこと、
大切にしてくれてたんだ。
でなけりゃいつまでも持ってない。
もう関わりたくないなんて、うそだ。
心の中では、助けて、って言ってるんだ。
なんで、さっき呼び止めなかったんだろう。
なんで、気づけなかったんだろう。
そんなこと考えても仕方ない。
気づいたなら、行動にうつさなきゃ。
「ねえ雄也、圭人探しに行こう。」
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由依 - すごく面白いです。頑張ってください！続き楽しみにしています！ (2017年10月22日 0時) (
レス) id: 0583577ad2 (このIDを非表示/違反報告)
岡本レン - 頑張ってください！！応援してます♪ (2017年6月24日 17時) (レス) id: 187fc57b44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：けいとりん | 作成日時：2017年5月25日 17時
