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「…………追わねェの？」

ああいう時は追うのではないのだろうか。
だが、黒田は否定する。

「俺、女のこととか詳しくないっスけど、あんな時はそっとしておいた方がいいと判断したんですよ」

黒田は、それより、と。

「荒北さんは恋？とかのニオイも敏感だと思ってました」
「俺もそう思ってたヨ」

俺は恋のニオイには鈍いらしい。

きょうだい→←Side.荒北



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作者名：音霧ユウ | 作成日時：2015年9月3日 7時

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