誘惑上手な小瀧くん。

初夜。 ページ39

『…！？』

桃「スタイルええなAちゃん」

『えへへ、ありがと…
　じゃない！か、返して！！』




驚いている間にスルリとそれを抜き取られてしまったため
ただいま手ブラ状態である。




桃「それはそれでえろいねんけど…」

『のんのえっち！バカ！変態…！』




ムードなんてない。

私はパニくっているのだ。




桃「俺えっちでバカで変態やから返さへん。
　 ほら、諦めて俺に委ね？」




シャツ全開で、軽く汗かいてて、フェロモンまき散らしてるこの人に。

洗脳ボイスでそんなこと言われたら、理性の脆い私(しかも生理前)なんて一撃なわけで。




『や、優しくしてね…？』

桃「…そう思うならあんま煽らんといて。」




ちょっと怖い。すでに涙目だ。

怯える私を見てのんがちょっと嬉しそうなのはなんでだろう。
Sなのかな？
やばい何されるんだろう…




桃「怖がらんといて？
　 Aちゃんの初めて貰えるの嬉しいだけやから…」

『…のんは、慣れてる…』

桃「…初めてやのに、慣れてるわけないやん」




格好つかへんから言わさんといてって照れたのんが可愛くて
のんの首に手を回してキスをした。




『嬉しい。
　のんになら私の初めて全部あげる』

桃「…！
　 ほんま、もう…！」




のんからの噛み付くようなキスを合図に、私は彼に溺れていった。



初めて知ったのんの熱は、興奮以上に私を満たした。

事後。→←受。

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