52話 ページ4
そのあとドレスを選び、生徒会に戻ると
叶さんと不破さんがいた
後ろへ半歩下がると
樋口先輩にぶつかってしまった
「もう戻って大丈夫だと思うんですが、」
「まだ作戦を話してないじゃん？」
と椅子に座らされた
「ま、作戦というか流れだね、まずは不破くんとAちゃんは学園長の名義で正式に
『貴族の花園』への潜入は可能。で心配事は主に３つある
１イブラヒムが会場にいなくなること
２固有魔法を使った時点でバレる可能性があること
３どうやって仲良くなるか」
間髪いれずに不破さんがしゃべりだす
「１と２に関しては『貴族の花園』では交流や人脈確保等が目的で開催されとるはずやから多少の
”おいた”や”いたずら”は黙認される、やから俺がある程度わきまえて固有魔法を使えば
ラヒムはこっちを見るはずやししばらくは会場からでないはず、やからそのあいだにAちゃん
頑張ってな」
とニッコニコでこちらを見てきたので思わず目線をそらしてしまった
そして叶さんもこちらをみてきて
「あとは、３だね」
びくりと肩を揺らすと
叶さんは微笑んで
「Aちゃんなら多分一人でなんとかできると思うし、大丈夫とおもうけどなぁ」
と言ったことで視線が全員叶さんに向き
私が発言をしようとしたのを遮るように
「まぁ、さすがに冗談だよ。はい、これ」
と銀色の鈴の髪留めを渡された
「それ、エクスくんの家系の伝統の『友との縁』っていうベル、エクスくんから渡しといてだってさ」
えぇ、と思いながら席を立ち、逃げるようにドアを押すと
「遅刻、しないでねー」
と叶さんがいい、それを聞いた後はにげるようにその部屋をでた
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作者名：ヒューマニズム | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eeaas
作成日時：2024年3月10日 11時
