止まってくれません？【2j3j】 (ページ3)

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51話ページ3

その後夏目さんや奈良花さんにわちゃわちゃ絡まれながら空間移動するとそこには

ドレスがたくさんあったのだ

華やかなピンクの花が飾りについていたり、紫の宝石を散りばめていたり

さっすが『貴族の花園』に潜入するだけある

と、頭の中では観念して潜入しないといけないと思いつつも

樋口先輩にちらっと目線を送りながら口で少し反抗する

「あのー、私礼儀作法とかできませんよ？」

樋口先輩が私にドレスを持ってき

サンゴちゃんがでとっとこ動きながら試着の準備をしている

「んなもんそん時だけやればええんやから、それにほとんどAちゃんは注目されんよ」

と灰色がベースとなった控えめなドレスを樋口先輩に押し付けられた

「あー、それいいですね！シンプルで控えめでかわいい！」

「・・・・・・注目されないってなんで断言できるんですか？」

断言しているのが気になりそう発言すれば

樋口先輩がさっと口を開いた

「ふわっちの固有魔法はしばらくその場にいる人をふわっちの虜にさせる固有魔法や

それにAちゃんの固有魔法である、『自分に関する情報を消す』を使えばほぼAちゃんにタゲが

いくわけあらへん」

確かに断言するには十分とは思うが

『貴族の花園』では大金持ちや権力者がたくさん集まる、そのため命を狙われるような人もたくさんいる

そのため固有魔法や身分などを徹底的に調べらる

そして会場には監視役などをかねた主催者の腕利きのメイド、執事が駆り出される

本当に不破さんや私の固有魔法だけでごまかせるのだろうか

「ま、うちらには協力な後ろ盾があるからな、あんま深く考えんで大丈夫や」

と肩ポンをされサンゴちゃんが試着の準備できましたよーとこちらに駆け寄った