及川さん、付き合ってください！愛情はいらないので、肩書きだけでいいんで！！

episode*26 ページ26

月曜日




体育の授業中




5:5のバスケの試合




試合に出ていない生徒はコートの外で休憩兼応援中。






私は体動かすの好きだし、パスが上手いっていう理由で試合に引っ張りだこ。





周りからの歓声も気持ちいい。






国見｢バスケ上手いね｣


｢いやいや、パスが上手いだけだよ。
シュート打ったら入んないもん｣


国見｢それは思った｣







うっざ



褒めるのか貶すのかどっちかにしろよ！







国見｢ほら出番だよ、行ってらっしゃい｣


｢むー…いってきます｣







足元がふらつきながらもボールを追いかける。




こんなに走ったの久しぶりすぎてちょっと過呼吸だよ…笑





皆の前でぜーぜー言ってるとかダサいよな。






でも…


ほんとに、辛い。






後ろから誰かがぶつかり、私は膝から崩れ落ちた。







先生｢橋本、大丈夫か！？｣


国見｢Aっ！！先生っ、俺保健室に連れていきます！｣


先生｢お、おう、頼んだ｣






A、立てる？と優しく声をかけてくれた。





｢だ、だい…じょうぶ｣





手足が痺れて、思うように動かない。





国見｢無理すんな｣




急に体が浮き、肩と膝の裏に手がまわされている。





すると辺りは騒然となり、私達は体育館を去った。





姫抱き…





されてしまった。

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