ゲームガチ勢系ボーイ.2【コロイカ】【男主】

49 ページ4

・







その後、そのガールは俺にお礼を言い、この場を去っていった。





ヴィンテージ「今日は何をしに来たんだ？」


『うーん…特に用事は無かったんだけども……』





アロー「あの、俺のこと忘れてますよね。」





アローが呆れたような顔をしてそう言う。





『あ、ごめん。シンプルに忘れてた』


アロー「は？気ィ悪。」


『急に口悪くなりすぎだろ』


ヴィンテージ「……そのまま忘れていれば良かったのにな」


『ん？何か言った？』


ヴィンテージ「なんでもない」


アロー「…………今のは聞かなかったことにしますね」






そう言い、アローとヴィンテージは睨み合う。





アロー「Aさんは渡さねぇから」


ヴィンテージ「オレだって渡す訳が無いだろう」





……ナニコレ


何か少女漫画みたいな展開になんの辞めて。

取り合ってんの俺とかマジで需要ないから。

あ、もしかして掛け合い求めてんの？







『……あ、これ言わなきゃいけないやつ？』


アロー「？なにを……」






『やめて！！

わたしの為に争わないで！！！』




……よし、俺はやりきったぞ。







アロー、ヴィンテージ「…は？」



『え？何？

お前らこれ求めてたんじゃねぇの？』




アロー「……あんた性格に似合わず鈍感っすね」


ヴィンテージ「……まあ、

これからわからせればいい話だ」


『え、怖いんだけど』


ヴィンテージ「こっちに来い」


『えっ、ちょ、』


アロー「……いってらっしゃーい」







ヴィンテージに手を引かれるまま歩く。


手を引かれるって言うか、腕を痛いくらいに握られているのだが。





人気がない場所に出た時。


突然、ヴィンテージが立ち止まった。









・

50→←48

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す