月を纏う君3【沖田総悟】（鬼滅の刃×銀魂） (ページ3)

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99.日常ページ3

あの日から数ヶ月がたった
骨折していた箇所もすっかり治り、本格的に仕事に戻り始めようとしていた。

Aもまた、屯所での生活にすっかり馴染み、真選組隊士達の訓練に加え、女中の仕事や、たまに来る鬼殺隊士の面倒も見ている。

｢いや〜Aさんの訓練はキツいや。｣
と汗を拭きながら隊士が話している。

そんな光景をぼんやりみていると
｢総悟｣
と声を掛けられる

『なんですかィ。土方さん』
と俺の横に立った男に意識を向ける。

｢近江屋に攘夷浪士が潜伏しているとの情報が入った。今夜討ち入りをする。一番隊が先陣を着る形になるが、総悟、お前行けるか。｣
そんな事を聞く土方からは心配の色なんざ無かった。

『久々の腕慣らしにはちょうどいいや。でもやっぱり不安なんで…死ねぇえええ土方ァァァ』
と剣を抜く

｢なんでだよ！！！なんで俺で慣らそうとするんだよ！！｣

あぁ日常が戻ってきた。死ね土方。

そして夜、俺率いる一番隊と二番隊、四番隊が屯所を後にする。
Aは門までやって来て
｢ご武運を｣
と切火をし、頭を下げた。

俺とAはベッタリくっついて行動するようなカップルでは無かった。だか、最近Aは妙に俺にベッタリだ。
別にそれは嫌じゃないし、仕事の邪魔になることは無かったので許容していた。
むしろ、帰ったら好きな奴が待ってるってなんかいいな位に思っていた。