転校初日 ページ3
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「はぁ…はぁ…っ!最悪、シロについて来て貰えば良かった…!!」
どうもこんにちは。私京都から引っ越して来たAです。
絶賛追いかけられ中なんです。
朝寝坊して
マッハでお婆ちゃんとお爺ちゃんは既に他界しており、小さい時にくれた御守りとしてくれたブレスレットを付けて。
新しく入る学校の制服を着て。
隣でぐーすか寝てる人を惑わせて食うとは思えないほど可愛らしい(オス)キツネをひとなでして
一人暮らしには広過ぎるお婆ちゃんとお爺ちゃんの家を出て、さあ走るぞ〜って時に…!!
ーウマそうなニンゲンダ。食いたい。食わせろー
声が聞こえて、ロボットのように振り返るとそこにはでっかい口をした猪のようなナニカ。
『1歩結界の外に出たらこれだよ、私自体は何も出来ないのに…』
そう、私自体は札が無ければ何も出来ない。一応神社の巫女の仕事してるけど、仕事じゃ無いわアレ。
無我夢中で走っていると、通学路のような道路に出た。
後ろを振り返ると、まだ追いかけてきているのがわかる。
『しつこすぎ…っ、ぶっ』
「わぁ!」
後ろを見ながら走っていたからか、ひとにぶつかってしまった。
「っ、ごめんなさい、怪我ないですか?」
『だ、だいじょ…っはぁ…大丈夫です』
「え、それ本当に大丈夫なんですか…?」
見上げると、色素の薄い髪の毛に白い肌の細っこい男の子がいた。
少し膝に手をついて休んでいると、無情にも迫ってくる猪。
「っ、ぶつかってごめんなさい私はこれで!」
確かこの先に神社があったはず…!そこまで行けば!
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(今なんか、猪みたいのが…いやまさかな)
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Ragdoll(プロフ) - 面白いです!更新、待ってますね (2017年5月23日 23時) (レス) id: 4cad69f40f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆい | 作成日時:2016年9月20日 21時