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海豚が2体 ページ4









「はぁーなんだ、俺の勘違いか…勘違いで良かった…」



「…」








どうやらお兄さんは俺が自害すると思っていたらしい。






あの後さらに色々言われて、防波堤で少し話を聞くよと顔に似合わず強引に腕を引っ張られて連れて来られた。









「(そりゃ目の前で自 殺 されたら後味悪いよな…)」






ボーーッとただただ海を見ていると隣からとてつも無い既視感。




何をそんなに見てるのだろうか。






なんか付いてるかな…









「ねぇお兄さんさ…昔俺と会ったこと無い?」





「…ナンパ?」




「違う、違う!なんか…雰囲気が幼馴染と似てるし…どっかで会ったような…」









何が言いたいんだとばかりにその男の目を見ると、バッチリ合った。





緑色の、とても優しくて穏やかな目。ふと、岩鳶スイミングスクールの時にいた、バックを力強く泳いでいた男の子を思い出した。その性格とはそぐわない豪快な泳ぎ。









「もしかして…橘、真琴…?」



「やっぱり!!ねえ君、Aだよね!?七瀬A君!フリーの長距離選手だった!!」









思わぬ再会に驚いた。









「凄い偶然だね。あれ、でも大阪行ったんじゃ無かったっけ…?」



「プールだけしか無かったし、向こうはビルばっかで嫌やった。ほんで俺だけ押し切ってここに来た。んま、無計画やけどな」



「そっかぁ…って、え!?宿とかは?洋服は?…お金は!?!!」









驚いた様に真琴に海を見ながらキッパリと言った。









「全部置いてきた。俺は海に入れればそれで」





「…本当にソックリだねA…君」




「呼び捨てでええ。君付けは慣れとらん」









でも本当にどうしようか。身体はベタベタしてるし、ズボンはくっついていて気持ち悪い。









「…あ、俺に良い考えがあるんだ!付いてきてよ」









と、良い笑顔で言う真琴に、無言で頷いた。









ーーーーーー

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天霧(プロフ) - 続きがとても気になります。更新待ってます。頑張って更新して欲しいです。気長に待ってますね (2021年12月23日 22時) (レス) @page9 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
suzu(プロフ) - はるちゃんの漢字違いますよ〜! (2016年11月13日 8時) (レス) id: 2cc2f010f2 (このIDを非表示/違反報告)
増子 - なまり可愛い。ぶつかったのはひょっとして凛ちゃんかな??主が攻められるの待ってますね(( 続き楽しみにしてます!!!! (2016年10月10日 20時) (レス) id: 193e3c63af (このIDを非表示/違反報告)
天梟(プロフ) - 遙の字違いますよ (2016年9月9日 13時) (レス) id: bb605ee9cb (このIDを非表示/違反報告)
江戸川trb(プロフ) - ぽぽんさん» いえいえ〜これからも頑張ってください! (2016年9月4日 2時) (レス) id: 568af28a5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆい | 作成日時:2016年9月3日 3時

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