おとうと8 ページ12
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部長会議も程々に終わり、1番初めの練習試合は烏野だ。
どうやらじゃんけんで決めたらしい…てかじゃんけんで良いのかよ…
「ああー烏野かー…頼むからみんなペナルティ嫌だから負けないで、お願いだから」
「いやAも出るんだよ!!人任せにしてねーでサーブで点差つけてやるぜ、とか熱い事言えや!」
「いやいや、俺にそれ求めるなら光太郎に求めろよ…」
一同「確かに」
「何言ってんだよみんな、最強な俺達が負ける訳ねーだろ」
当たり前のような顔をした光太郎がそう言った。
意図してない言葉でみんなの士気も上がったところで試合が始まるホイッスルが鳴った。
まあしょっぱなピンチサーバーを出す訳でもなく、俺は観察中。
「…は?」
丁度烏野のチャンスボールで、どう打ち返すのか見るとオレンジと黒いのが速攻してその速攻が訳わかんない…初めて見たぞ…
「っえ…何、あれ」
俺達今からあんな得体な知らない奴らと戦うの…?死にそう…
1セットこちらが取って、2セット目は向こうに取られて、3セット目が始まる。
「A、出なさい。ワンセット持ってくんだよ」
「はーい…はぁ…」
「おっ!やっとか!!頑張れよ、なんてったってエース様の弟なんだからな!」
訳のわからない声援を聞いてコートの端に立つ。アップは取った。気をつけなきゃいけない奴らも観察した。
『ここからは俺の独壇場だ。誰にも取らせない』
ふぅ、と深呼吸をして相手を見ると相手は警戒してる。
最初は普通のジャンプサーブで行こう
少し低めに投げて、少し低めに飛びながら思いっきりうつ
アウトラインギリギリ、ネットギリギリに
「っぐ…!すんません、取れませんでした…」
「いやあれは…取りたくないよなぁ…」
「すげぇ…すっげぇ!!」
まず一点。ここから、ここからが俺の勝負だ。
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ユウ(プロフ) - これからどうなるか楽しみです、更新頑張ってください。 (2016年9月4日 15時) (レス) id: cb3c3b9b5b (このIDを非表示/違反報告)
はる - もう更新しないんですか??これで終わりですか。 (2016年3月31日 14時) (レス) id: 7a0384a6c8 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - お話読みました、面白いです。これからどうなるか楽しみにしてます!更新頑張って下さい。応援してます! (2016年2月25日 22時) (レス) id: 082744dcd5 (このIDを非表示/違反報告)
愛音 - 続きが気になります。更新頑張ってください。 (2016年1月22日 17時) (レス) id: 2f4bb6cc32 (このIDを非表示/違反報告)
あいてる - チョロ話がチョロ松に見えた人 ((はーい (2016年1月8日 9時) (レス) id: d8acbd1d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆい | 作成日時:2015年12月7日 18時