青葉城西の学校一美人(ハイキュー)

夏休み ページ16

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長い長い校長先生の話を聞いて、終わった終了式。






っしゃあああうるぁ！夏休みじゃボケこのボゲェ！




ってなるよね、だって1ヶ月とちょっとの休みなんだよそりゃなるよ




同好会の方は、平日ちゃんと行っていたので長らく休んでいいそう。このまま引退してしまおうかな。









「ナニナニ〜？珍しくルンルンじゃん」


「そらルンルンになるわ、凄い暑いけどね」


「わーAちゃんセクスィ〜」








に、してもあっちぃ。これからもっと暑くなるなんて俺溶けそう…



ネクタイなんて本当にしたくない。制服の第二ボタンまで開けて、ネクタイを緩める。もう服装検査も終わったしいいでしょう。


パタパタと胸元に風を通してると、体育館のドア側にいる松たちと目が合って軽く手を振る。








「もうとっとと帰ろ…ってかお前らはこれから部活か…ほんとよくやるよ…」


「実際Aちゃんにも参加して欲しいけどねぇ〜暑いと不機嫌になっちゃうからね、お姫様は」



「暑くても暑くなくても午前で終わるのに部活はしません」









えーケチ！と頬を膨れる及川のほっぺを潰すとプスーと音が出て思わず笑った。


キャーと聞こえた気がしたけど気の所為。


すると刺さるように視線を感じる。誰だ、なんか痛い。物理的にじゃないけども。








「…あ、誰かと思ったらいつぞやの低燃費少年じゃん」


「低燃費少女ハイジみたいな言い方止めてください。おい…岩泉さん知りませんか？」


「そこに及川が見えてるにも関わらず岩泉呼ぶなんて君ほんといい性格してるね」


「いやぁそれほどでも」









微笑みながら言う俺に対してぴくりとも動かない表情筋の持ち主の彼。


この子笑うのか？



ふと手を伸ばしてサラッサラの肌をふにふにと触ると、少し驚いたような表情になる。








「あ、今びっくりした？君ほんと表情動かないよねぇ、笑うの？」


「俺のこと何だと思ってんすか。俺より無愛想なやついますよ、それに顔が怖いし無口」


「何か恨みでもあるのかな？」


「相当。あと早く離してください」







えー触り心地凄い良かったのに。しぶしぶ話すと呆れたような表情になる。


何だ、この子も色んな表情するじゃん可愛い。


おーい国見ー！と言う声を聞いて国見君は溜息をついた。





「じゃあ俺行きます。また機会があれば」


「ん？及川達はいいの？」


「部活の時に聞けばいいですし」





…そう言われればそうだ。

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