プチパニック ページ8
.
.
「…………」
『？っ、ゲホ！！ゲェッホ！！！』
「おい、大丈夫か」
お昼ご飯を1人で黙々と食堂で食していたら目の前に現れた紅白カラーの男の子。
無言で来たもんだからビックリしてむせちゃった…
『び、びっくりした…轟君、だよね…？』
「お前、俺の事しらねぇのか？」
『う、うん？二つの個性使えるって、ことしか、ご、ごめん……』
「…いや、別に謝らなくていい」
そう言い、また食事を再開する。
ランチラッシュのご飯は美味しいなぁと思いながら食べていると、ずっと感じる視線。
その視線の正体は、轟君だ。
『ど、どうしたの…？』
「いや、お前の個性ってなんなんだ？この前も見学だったし、入学式もいなかったよな？」
『ぁ、お、俺の個性はね、人に向けてやったら…し、死 んじゃう、から…』
「お前それって」
食べながらそう正直に答えると、警報音が聞こえて来た。
セキュリティ3が突破された…？
雄英の？
『う、うわっ！』
「あ、おい！」
みんながみんな、いっせいに逃げた為にとんでもない方向に流されていってしまう。
く、苦しい…！！！
息が出来ない……！
思い浮かぶのは、4歳の個性が発動した時の苦しさと、暗さ。
『はっ、はっ、くる…し、はっ』
体の震えが止まらない。
ギュッと目を瞑って耐えていると、腕を引っ張られて急に息が吸えるようになった。
それと同時にふわりと香った、甘い匂い。
『ぁ…ば、くごうく、ありがと…』
「てめぇ…」
『はぁ、はっ、ご、ごめんね、息苦し、のって、トラウマっで』
「いいから喋んな。…もっとこっち寄れ」
さらに爆豪君は俺を周りから守るように抱き締めてくれた。
この匂い…安心するなぁ。
段々と息が正常になるのがわかる。
『爆豪君…ありがとう、本当に助かった…』
「ちっ！てめぇの為じゃねぇからな！…それと早く保健室行ってこい。
そんな顔で教室戻ってくんな」
飯田君のおかげで収まった後、爆豪君はそそくさと行ってしまった。
そんなに酷い顔をしているだろうか。
でもまだ若干気持ち悪さはある為、リカバリーガールの所に行こう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2076人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
薬師景虎 - 個性、アクセラレーターなんですね！かっこいいです(o^^o)面白いのに終わっちゃったの残念です…よければ更新お願いします🙇頑張ってください！！ (12月22日 16時) (
レス) @page28 id: eb9acf3d29 (このIDを非表示/違反報告)
名も無きオタク - ｳｯｿﾝ……ｵﾜﾘ...?ふぁん!? (12月6日 22時) (レス) @page28 id: b1dc6a3759 (このIDを非表示/違反報告)
いやしかし - ぎええええぇえええ！？おわっだのが？！うぞだどいっでええええ゛！ (10月30日 14時) (レス) @page28 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
たるたる - がっ、があああああああああああああ最高うううううううう更新...待ってますうううううううううう (2023年2月28日 17時) (レス) id: 24c7afdf4d (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - ばばばば、ばくごうくんんんんんんんんん (2022年8月6日 13時) (レス) @page28 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽぽん | 作成日時：2018年9月5日 9時
