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ごこめ ページ5

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「工!!!!ちゃんとやれ!!!」

『っ、はい!すみません!!!』





朝のあの一件から、あの人の笑顔が頭にちらついてイラつく。


そのせいで朝練は散々だった。監督に怒られるのはいつもだけど、先輩方にも迷惑かけた。


…小学校の頃の俺は、本当に姉貴にベッッタリで。毎日帰りは手を繋いで帰ってたりしてた。







『…はぁ』


「おっすー五色。今日もまた叱られてたな!」


『うるせえな。おはよう』


「…お前ってほんっと部活してる時以外は別人みたいだよな…」


『別に普通。部活してる時は昂ぶってるから』







別にいつもあんなテンションじゃないのは普通だと思う。


今朝の事がずっともやもやしている。


……柔らかかった…し、俺と同じシャンプーとか洗剤と柔軟剤を使ってる筈なのに、別の、違ういい匂い…


むしゃくしゃして後頭部をワシワシとする。






『だあークソ!!』


「うぉ!イキナリなんだよビックリするだろ!」


『そのままひっくり返れ』


「ひっでぇな!?!!?」







分かってる、いくら血が繋がってないとはいえ姉にこんな感情を抱くのは間違いだって。


もし、知られてしまったら相手に迷惑が掛かる。


家族だと思っていた弟に、そんな目で見られていたなんてそんなん気持ち悪いと思うだろうな。


だから、自分から傷付けて、遠ざけていたつもりだったけど。


俺らしくもないと思う。


部活の事に関しては馬鹿みたいに真っ直ぐになれるのに。


…笑った顔、久しぶりに見たな。






『(可愛い、とか…)クッソ…俺気持ち悪…』

「今更痛い痛い!!いてぇよ!」

『お前はさっきからうるさい!』






告白は沢山されるが、全部断っている。別につきあったところでこの気持ちは消えるわけではないから。


あー…早く部活になってくんねーかな。


そしたら少し気も紛れるのに。


ムカつつぐらい晴れてる空に、俺の深い溜息がこぼれた。





ーーーーーー


(最近のお前塩すぎるぞ!俺寂しいんだけど!?)


(うるっせえな!ちょっと黙ってろよもう!)

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雷雅 - 更新頑張ってください! (2018年3月27日 18時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽぽん | 作成日時:2017年1月26日 21時

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