はたらけ、くちびる！ ページ48
やっぱ忠義くん、かっこいい。
「一緒やな。」
って忠義くんが言う。
「気、合うなぁ？」
私は、笑いながら言う。
それから、
「忠義くん、」
今日はバレンタイン。
がんばれ、がんばれ自分。
顔が熱い。
熱い顔を隠すみたいにして、制鞄覗く。
大事に、大事に、持ってきていた
可愛いい包み。
忠義くんだけ、違うのにしたら、
バレバレやから
箱の入れ物は買えんかった。…
「これ、」
本命チョコ渡すのって、こんなに緊張するねんな…
嬉しそうに受け取ってくれて、
包みを眺めてる忠義くんに、
言ってやる。
「ハッピーバレンタイン」
笑顔で言えたかな？
これ、恥ずかしいんやけど。だいぶ。
はたらけ、くちびる！
合言葉やもんね。頑張った。はたらいたよ。
「…Aちゃん」
呼ばれて、
忠義くんみる。
「おれ、・・！？
忠義くんが、何か言おうとした時、
酔っ払ったおじちゃんが、
忠義くんの背中にぶつかって、
忠義くんが、ふらっ・・って体制を崩して、
反射的にわたしの両肩を掴んで、
忠義くんはコケんで済んだ。
でも…
ちゅ。
わたしのおデコに、感じる熱。
人がたくさん歩いてる。
音もたくさん聞こえる。
けど、
いまは、わたし、何も考えられへん。
おデコから離れた、"熱" は、
忠義くんの、
唇やった。
「ごめっ、俺、そんなつもりやなくて…」
「だ、大丈夫やから、忠義くん、大丈夫？」
「うん、大丈夫…」
忠義くん耳まで真っ赤。
左の、手の甲で口元、隠してるし
目、めっちゃ泳いでる….
始めてこんな忠義くん見た。
ギュッて締めつけられる胸の奥。
「ごめんな、Aちゃん…」
頭くしゅくしゅ、してくれる。
「ん…忠義くん。食べて、な？」
「食べる。ありがとう」
忠義くんの笑顔、今日は、
照れが混じったように見えた。
わたしの家は、エイトハウスと反対方向。
熱い身体、冷たい風が気持ちいい。
「おでこ、あつい…」
頭の中ごちゃごちゃしてる。
おでこの事。
それから、
忠義くん、美味しく食べてくれたらいいなあ。
ってこと。
「…暑い」
わたしは、両頬を冷えた両手で包んだ。
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なずぅぅぅ - ∞クラユイ∞さんの小説めっちゃキュンキュンします！これからも、連載ガンバッテください！ (2014年7月17日 21時) (
レス) id: 8150416b76 (このIDを非表示/違反報告)
∞くらゆい∞(プロフ) - ありがとうございます！凄く嬉しいです！(^○^)まだまだ頑張ります(*^◯^*) (2014年1月29日 23時) (レス) id: 1c5c7fc78d (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - はじめまして！いつも楽しくドキドキキュンキュンしながら読ませていただいてます！これからも応援してます！ (2014年1月29日 23時) (レス) id: c6a301179f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2014年1月24日 1時
