高校。 ページ47
「かわいくしたるからなあ！」
友達5人に囲まれて。女子が、女の子になる。
ストレートの髪の毛は、
ゆるーいカーブを描きだす。
いつもより、控えめで。
火照ったような、ほんのりチークはピンク色。
口紅も唇のもつ元々の色に近い、ピンク。
この色、可愛いい。
愛「はたらけ、くちびる！」
らしい。笑
「はたらくわ。」
一時間経って、ナチュラルメイク完成。
祐奈「A、めっちゃ可愛い…」
未来「ほんまや、…めっちゃ可愛いで…」
3人に、チヤホヤされて、嬉しくなるけど、
ちゃんと、チョコ渡す。
これが目的。
「ありがとうね、行くわ」
教室でようとしたら
愛「合言葉は？」
合言葉は、
「「「「はたらけ、くちびる！」」」」
4人で叫んだ合言葉、笑い合う、4人の乙女。
みんな彼氏に、これから会うんやて。
「みんなも、頑張ってねぇ〜！」
ヒラヒラ手を振る。
教室出て、学校の門も出て
忠義くんと待ち合わせの場所へ。
電車のスピード、遅く感じる。
電車降りたら、電車乗る人波の中を
越えて行かないとあかん。
制鞄と大人の鞄、当たるけど、御構い無しで流れて行く人波。
「あ、忠義くん、いた…」
見慣れ始めた背中が、見慣れ始めた立ち姿が、
私の鼓動を速くさせる。
私の、白い吐息が、夜に舞う。
嬉しくて、恥ずかしいけど、嬉しくて、
走ったら、
忠義くんが振り向いてくれた。
「忠義く・・っ！
呼び切る寸前に
ガッって、地面の窪みに、つまづいて、
あかん、コケた！
そう思ったけど、
どこも痛くない。
あったかい。
忠義くんの服の匂い。
身体に、ぎゅ。っていう、
包む腕の強さ、感じる。
「危ないんやから…Aちゃんは…」
忠義くんの声がする、いつもとは、
はるかに違う所から。わたしの右肩あたり。
身体を離して優しく笑う。
忠義くんと始めて会ったときも、
似たようなつまづき方して…抱きとめられたっけ。
「Aちゃんと始めて会ったときも、
こんな感じで、Aちゃん走ってつまづいて、
俺、抱きしめたよな。」
柔らかく笑って言う忠義くん。
今わたしも、その時のこと…
「Aも、いま、思い出してた…
あの時のこと…」
わたしも笑う。
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なずぅぅぅ - ∞クラユイ∞さんの小説めっちゃキュンキュンします！これからも、連載ガンバッテください！ (2014年7月17日 21時) (
レス) id: 8150416b76 (このIDを非表示/違反報告)
∞くらゆい∞(プロフ) - ありがとうございます！凄く嬉しいです！(^○^)まだまだ頑張ります(*^◯^*) (2014年1月29日 23時) (レス) id: 1c5c7fc78d (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - はじめまして！いつも楽しくドキドキキュンキュンしながら読ませていただいてます！これからも応援してます！ (2014年1月29日 23時) (レス) id: c6a301179f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2014年1月24日 1時
