失敗したサプライズ ページ32
我慢しきれへんかった、
Aちゃんがうっすら、瞼を開けた瞬間
パッって点いたイルミネーション。
しかも、一回で全部点いたんやない。
時間差。
パッ！って点くはずやったのに…
失敗やん。。
「…うわあ、すごい…」
言葉、下から聞こえて。
「綺麗…」
失敗したサプライズに、目を潤ませて喜ぶ…
Aちゃん。
「綺麗？」
「めっちゃ、綺麗。」
潤む瞳を輝かせて、
「忠義くん、ありがとうっ」
今日一番の笑顔みせてくれた。
けど。
失敗やん、もし、失敗やなかったら
もっと喜ばせてあげれたかも。
苦笑いで見上げる空。
ひとつ、ふたつ。
白い丸いものが降ってきた。
「ゆき？」
Aちゃんも、見上げた空。
降り注ぐ雪。
ホワイトクリスマスになった。
「忠義くん…」
「雪やな…」
「うん。…」
「Aちゃん、」
今日は、これがずっと渡したかった。
遅れたけど、誕生日プレゼント。
「これ、だいぶ遅れたけど、
俺からの、誕生日プレゼント。」
小さいピンクの箱を渡して。
「えっ…」
「誕生日、おめでとう。」
「ありがとう忠義くん」
照れた笑顔、俺に向けてくれる。
「つけてみて？」
「いま、？」
「いま。」
ほんまに、今日はカップルみたいや…幸せ。
箱開けた、Aちゃん、笑顔になる
「かわいい…」
ハートの、ネックレス。
ハートの裏に、刻まれてる文字のことは、
Aちゃんが、気付くまでの秘密。
つけた姿みて、満足。
「似合うわ、やっぱり。」
「ほんま、？」
庭園のイルミネーションに囲まれた中
空からは雪
目の前に、愛おしい子。
何年、何十年かけてもいい
変わらへん、この気持ちを伝えたい。
白く染まっていく街が、
二人に奏でるメロディーはウエディングソング。
照れる二人。
寄り添う眼差し。愛おしくて。
高鳴る胸に、響く。
メリーホワイトクリスマス。
Aちゃん。
【おわり】
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なずぅぅぅ - ∞クラユイ∞さんの小説めっちゃキュンキュンします！これからも、連載ガンバッテください！ (2014年7月17日 21時) (
レス) id: 8150416b76 (このIDを非表示/違反報告)
∞くらゆい∞(プロフ) - ありがとうございます！凄く嬉しいです！(^○^)まだまだ頑張ります(*^◯^*) (2014年1月29日 23時) (レス) id: 1c5c7fc78d (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - はじめまして！いつも楽しくドキドキキュンキュンしながら読ませていただいてます！これからも応援してます！ (2014年1月29日 23時) (レス) id: c6a301179f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞くらゆい∞
| 作成日時：2014年1月24日 1時
