Dream Chaser

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赤side





夜。


いつも通りみんなで食卓を囲む予定やったけど、淳太がどうしても今やらなあかん仕事があるみたいで、

淳太を除いた6人で夕食。





赤「 望、食べやんの？ 」

桃「 いらん！ 」

赤「 なんでよ。照史が作ってくれたんやで？ 」

桃「 いーやー！ 」



照史をチラッと見ると、「 無理に食べさせんでええよ 」って言ってくれたんやけど。



赤「 美味しいで？ 」

桃「 おかしたべたい 」

赤「 お菓子は明日な 」

桃「 いま！いまたべたい！ 」




こりゃダメだなぁ..。

いつもの賑やかな食卓とは違って、みんな静かに食べてるし。



もう望は放っておいて、俺も夕飯を食べ始めた。









みんなが食べ終わって、学生組は宿題とか。

崇裕は楽器の手入れしたり、照史は食器洗ってくれてる。


みんなそれぞれのことをし始めても、望の手は一向に動かない。





赤「 望、ちょっとでも食べよ？夜中にお腹空くで 」

桃「 もう！いらないの！ 」

赤「 っあ...！ 」





暴れた望の手は、食器に当たってまだ料理が入っていた皿が宙を舞った。





橙「 大丈夫！？怪我ない？ 」

赤「 ごめん照史...、せっかく作ってくれたんに 」

橙「 そんなんええねん。2人に怪我がなければ 」



床に散乱したご飯たち、割れたガラスを拾っていても一切こっち見いひん望。

後で叱らなあかんなぁ。




橙「 望のためにプラスチック買っとくわ 」

赤「 せやな、そっちの方がええわ 」






結局、散々ぶちまけて手元に残った味噌汁。

一口だけ飲んでもう要らないと。





赤「 ...なんやねん 」




食器割ったりしてるのに謝らず、わがまましか言わない望に少し苛立ってしまった。









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