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それから暫くして、マサイと仲良くなっていくうちにシルクたちの目線がこちらに向く回数が多くなった


女の子グループとばかり居たから、物珍しい感じで見ているのかもしれない


もしかしたら、少しでも私のことを気にしてくれてるんじゃないか、なんて心のどこかで思ったりもした


今思えばいつも彼らのことを1番に追いかけているのは私の方なのに


待ってるだけの臆病な自分に、益々嫌気がさすばかりだ




「A〜?次移動教室だよ?行こ!」


『あ、うん!』

マ「いってら」

『いってき』

『あ、そうだマサイ、シルクのお尻叩いて来なよ』

マ「はあ?急になんで」

『思い切ってみたら案外楽になるって!』

『ぺけたん、後は頼んだ!』

ぺ「わかんないけど、とりあえずおっけー!Aいってらっしゃい!」

マ「ちょ、A!」




最近仲良くなった同じクラスのぺけたんに任せて、教科書を抱き抱えて友達と共に教室をあとにする


遠くなる自分の教室から、「ん!?お前誰だ!」なんてシルクの楽しそうな声が聞こえて思わず胸を撫でおろした


それと同時に、私こそいい加減思い切って楽になるべきなんじゃないかと自分の気持ちに問い質す



そんなこと、私自身が一番よく分かってる



心の中の自分に言い返しているうちに、気づけば授業は終わっていた



ぼーっとしている間に友達は先に戻ってしまったみたいで、1人静かに教室に向かっていると


聞き覚えのある複数人の声が、ちょうど私から視覚になる場所で鳴り響いていた


その中には、先に戻ったはずの友達の姿もあった




「ほんとにAとシルクくんって仲良いの?」

「2年からずっと目付けてたけど、全然喋らなくない?」

「シルクくん人気者だから、Aなんて眼中にないんだよ笑」

「私Aに聞いた通り、趣味とか話合わせて告白したのに振られちゃって」

「うわー最低、A嘘ついたんだ」

「1年の時ちょっと仲良かったからって調子乗りすぎだよね」

「でもシルクくん達と仲良くなりたいからグループやめられなーい」

「もう大胆に聞いてみちゃう?」

「誰か放課後A誘っといてよ」





会話が終わってしまう前に、私の足は動いていて


痛くもないのに溢れて止まらない涙を拭いながら、ひたすら階段を昇っていく


怖い、ずっと利用されていたことよりも


迷惑をかけてシルク達に嫌われてしまうことが、何よりも怖い



止まらない涙を拭いながら、誰にも気づかれない場所を目指した

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ゆうら(プロフ) - AYN98036518さん» コメントありがとうございます!なかなか東海作品の更新が出来ずすみません...ゆっくりにはなりますが、これからもどうぞよろしくお願いします! (2021年2月6日 1時) (レス) id: 553ab542b2 (このIDを非表示/違反報告)
AYN98036518(プロフ) - 更新ありがとうございます!!ゆっくり無理せずに作者さんのスピードで東海オンエアの作品も頑張って下さい!!!! (2021年2月1日 22時) (レス) id: 12406a430a (このIDを非表示/違反報告)
魔朝 - ゆうらさん» 礼儀正しい...素敵な方だぁ... (2020年9月1日 21時) (レス) id: 348c6c7e3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうら(プロフ) - 魔朝さん» コメントありがとうございます(^^)これからも精進致します! (2020年9月1日 19時) (レス) id: 553ab542b2 (このIDを非表示/違反報告)
魔朝 - こういうの好きぃ...や ぁ 、 ど う も 5 とか、関連1位じゃないですか!!!すごぉ... (2020年9月1日 17時) (レス) id: 348c6c7e3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうら | 作成日時:2020年8月31日 18時

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