もしもの話【角名倫太郎】 (ページ18)

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妄想ページ18

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「前から好きやったんです、付き合ってください！」

あー無理

「ごめん」

そう言って俺振った女を置いてその場を立ち去った。

化粧は濃いし香水臭いしスカートは切るし制服は着崩すし、いかにも頭が悪そうな感じの女だった。

Aだったらな…

可愛いし化粧はあまりしないらしいし隣を通る度シャンプーの香りがするしスカートの長さはちょうどいいし、清潔感があって本当に自然な感じが可愛い

あと……ね？胸とか足とか見る度にどこがとは言わないがたちそうになる。

でも1番は性格が本当に好みすぎる。
優しくて大人しそうに見えて本当はおしゃべりな所とか頭いいのにどこかほっとけない所とか。

俺はほんの一瞬で彼女への愛を実感し教室へと戻ろうとした。

「あ、」

『…あっ』

そうするとパック牛乳を持ちながら立っているAがいた。

『あーっとたまたま通ったら見かけてね？なんやろ思うてみただけで、ごめん』

手をあたふたさせながら言い訳のように言葉を連ねるAに笑みを浮かべながら俺は聞いていた。

「ふっ…大丈夫だよ」

俺は笑いながら言った

『倫太郎くんはもし好きな人に告白されたらOKするん？』

彼女がよくするこの類の質問は嫌いじゃない。

なぜなら自分に興味を持ってくれているからだ。

答えは決まってる

「もちろん」

ていうか目の前にいるんだけどね。

早く気づいてよ