もしもの話【角名倫太郎】 (ページ17)

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横目ページ17

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「なあ角名、前から思うてたんやけどお前のクラスの藤原さんむっちゃ可愛いくない？」

部活前に話しかけてきたと思ったら侑の口からAの名前がが出てくるとは思わなくてドキッとした。

「何急に、まあ可愛いと思うよ」

俺は興味がない風に返した。

「やろ！？ほんでな俺話しかけたいんやけど角名手伝ってな！」

は？？？？？？？無理無理こいつに紹介したらとてつもなくめんどくさいことになる。

「なんでよめんどくさいんだけど」

俺は適当に返した

「なんでや！！？はっっ角名もしや藤原さんのこと好きなんちゃうか！？」

図星

「いや、別にただ面倒臭いから」

本当は侑に好きな子と繋がられたくないからだけどね。こいつモテるしコミュ力お化けだし。

『おー倫太郎くんやん』

部活後、そう言って会ったのは部活前に話題に上がっていたAだった。

「あ、おつか…」

「角名～一緒帰ろうや～♡」

おつかれと言いかけた時にあいつがやってきた

「あーうん治は？」

「今日の夕飯炊き込みご飯らしいで言うたら秒で帰ってった」

はい、めんどくさい。

「あっ藤原さんやんな？？角名と仲良いん？」

狙ってきた来たくせに聞いている侑を横目に俺はため息をついた。

『そうやで～』

Aも愛想がいいためにニコニコと話している。

「ほんでな？化学の先生のカツラがズレとったんねん！」

はははははとバカでかい声で笑う侑

『あかん、めっちゃおもろいんやけど、侑くんほんま面白いな～』

そう言って爆笑しているA

「Aちゃんやってめっちゃ物静かやと思ってたけど意外とおしゃべりなんやな～」

今の状況は侑が真ん中で左に俺、右にAだ。そして俺完全に空気。

こいつもうAと仲良くなってるし、名前呼びだし。

Aも結構フレンドリーで誰とでも仲良くできるからなぁ…

心の奥底で羨ましいと思いながら、侑にAを取られたのを悔しがっていた。