97話 ページ47
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正「今日はあの大人気企画の第2弾。末澤誠也の相関図〜！」
こないだから始まった相関図企画。
俺は正直そこまで交友関係が広い方ちゃうから不安もあんねんけど、まぁ佐野や小島あたりが面白くしてくれるやろ。
質問に答えて、エピソードを話して。
まぁええ感じなんちゃうかな。知らんけど。
福「仲良い先輩は？」
「仲良い先輩はジャニーズWESTの桐山照史くん、神山智洋くん、小瀧」
正「小瀧くんは呼び捨てなんすね」
「あいつの方が一年先輩やねんけど、俺の方が年上やから。タメ口でええよって言われてん」
正門からの質問に答えてると、なんか言いたげな佐野と目が合う。
そんなんええからはよ書けって。進まへんやん。
もしくはいっそのことさっさと聞け。
「ちょお書記滞ってんで」
佐「や、こんだけWESTさんの名前出たのに、Aちゃんはないんやなぁーって」
小島「ほんまやん」
「だって仲良い先輩やろ？」
小島「一応歴的には先輩ちゃうかったっけ？」
小島の言う通り。
俺が入った頃にはあんなちっちゃいのに前線メンバーと踊ったりしてて、普通に照史くんたちとも喋ってて。
1年ぐらいしたらユニットにも入っとった。
年下の先輩。
まぁそれはそうなんやけど。あんまその認識がないねんな。
「やっぱ俺の方がだいぶ歳も上やし、先輩って感じせえへんわ」
佐「じゃあ誠也くんにとってAちゃんはどんな関係性なんすか？」
「どんなって……むっず」
特別。大切。好きな子。彼女。
どれも当てはまるけど言うわけにいかんし。
つか佐野もわかっててぶっ込んだ質問してくんなや。
リチャと正門はええけど、あと3人むっちゃ楽しそうな顔しとるやん。腹立つわぁ。
もう特別ぐらいやったら言ってもええんちゃう。
あかんかったら切ってくれるやろ。
そんな半ば諦め始めていたとき、唐突にピンときた。
「可愛い」
ぽかん、と全員が黙りかけ、それをまずいと思ったのか、慌てたように正門が口を開いた。
正「えっと……それはどーゆうことですか？」
「まんまやろ。Aは可愛い」
小島「それは俺らも知ってんねん」
草「もうやめとこ。聞くだけ無駄やから」
そうして話題が移っていく。
まぁ絶対いつか言うけどな。Aは俺の彼女ですって。
今はまだ、秘密の関係。
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作者名：ゆの | 作成日時：2023年1月28日 4時
