やっぱり手強い彼 (ページ42)

今日:154 hit、昨日:320 hit、合計:360,416 hit

92話ページ42

.

正「今日のテーマは“男子に言いたいこと！”Aちゃんが来てくれてるってことで、恋愛トークが多めとなっております」

小島「お便り読むでー。“こんバリ！いつも楽しくラジオ聞いてます！私は身長が170㎝あって部活では有利なんですけど、やっぱりふと並んだときに気になっちゃいます。私より身長が高くてイケメンの男子出てこーい！”やって」

「身長なぁ……別にええんちゃうって思うけどね。俺はまぁあれやから差も出ること多いけど」

小島「チビやもんな」

「チビ言うな！！」

鉄板の低身長ネタが安定にウケたところで小島と正門にも意見を聞くと、やっぱ俺とおんなじ答え。
まぁ無難にな。背高いのってモデルみたいでかっこええし。

正「Aちゃんはどう思います？自分より小さい男性とか」

『身近がおっきい人ばっかだからねぇ。望とか流星とか。首疲れるから、そんなに高身長は求めてない』

小島「理想はどんなもんなん？」

『えぇっとね……170あったら嬉しいなって思う。神ちゃんぐらいが見上げる感じで男の人的にも可愛いんじゃない？』

へぇ。ふーん。ほお。

なんっとも思ってなさそうな顔で平然と言ってのける彼女をじとーっと睨みつける。

ここにおるお前の彼氏は170ないんやけど。

小島「やって、誠也くん」

「なんやねん」

正「顔こっわ。やめてくださいよ、Aちゃんの理想とちゃうからってぇ」

『へ、ぁ、ちが、誠也くんは存在が好きだから！！』

ようやく失言に気付いたらしい彼女が慌てて弁明を始める。
……これラジオ中やって忘れてないやんな？笑

全力で“やらかしました”って顔をしているのが可愛くて、別にそこまで不機嫌やったわけやないけど、気分はあっという間に良くなる。
やって、俺のことで頭いっぱいになってんのやろ？
そんなん可愛いに決まってるやん。

「正門ぐらいがええんや」

『し、身長だけね！』

正「なんか俺貶されてない？」

小島「てかAの理想のタイプってどんなん？」

小島からの質問に顔を歪ませた彼女。たぶん言いたくないんやろうな。俺おるし。

けどこんな機会やないと聞けなさそうやから止めへんでいると、観念したように恐る恐る口を開いた。