40話 ページ40
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末「A、こっち見て」
『ゔ……』
末「はよ」
恐る恐る視線を上げ、彼と目を合わせる。
ふんわりと嬉しそうに微笑む姿にまた心臓が甘く跳ねた。
末「Aはな」
『なに』
末「自分が思っとる以上にかわええよ」
『……へっ、？』
突然の言葉に空いた口が塞がらない。
末「好み知ろうとしてんのも可愛いし、実はまだ俺のこと名前で呼ぶの照れてんのもかわええ。あと、」
『まっ、ストップ！！』
急激な彼からのデレで高まっていく体温。
焦って止めようとするけれど、聞こえてないみたいに彼は私の可愛いところを指折り数えて挙げていく。
直接止められない距離がもどかしい。
ドキドキしすぎているせいなのか、酸素が回ってこなくて頭まで痛い。
末「年下らしいのも普通に可愛い。ほんでそれ気にしてんのも可愛いよなー」
『も、ほんと勘弁して……』
末「今みたいに俺のせいで真っ赤になってんのも可愛い」
にやり、と意地悪な笑みを浮かべる彼にまたしてもときめいてしまう。
たぶん今日、一生分の心拍数使い切った。
そう断言できるぐらい心臓はうるさく暴れ回っている。
末「まぁつまり、あの動画で言っとんのは本音やから安心してなってこと」
「わかった？」という問いかけに力なく頷く。
満足そうな彼の後ろで、晶哉の大きな声が聞こえてきた。
佐「せーやくーん！ そろそろ始まりますよー！」
末「げっ、佐野きた。ほんならまた夜電話するわ」
『わかっ、た……』
末「ばいばい」
ピロン、と呆気なく切れたスマホをおでこに当て、ずるずるしゃがみ込む。
頭の中でさっき言われた言葉たちが何度も再生され、そのたびに頬が火照り心が弾む。
少しの間そうしていると、スマホが通知を知らせた。
誠也今度からは他のやつ頼らんと俺に直接聞いて
誠也あと別に俺の好みに寄せんくてもAは可愛いで
すき、大好き。私をどうしたいの誠也くん。
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ゆの(プロフ) - oshige127さん» 何回も読んでもらえるの嬉しいです😊 デレ期到来…ですかね♡ 甘々な2人の関係を乞うご期待です！ (2022年11月24日 21時) (
レス) id: a2597d3538 (このIDを非表示/違反報告)
oshige127(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませていただいてます！なんなら何回も読み返してます！最近の末くんのデレデレ具合はなんなんですか〜（笑）一生のお願い真剣に考えます！笑 (2022年11月24日 10時) (レス) id: c6522ef373 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - 3さん» ぜひ何回でも！毎回とっても嬉しいです♡ (2022年10月14日 2時) (レス) id: a2597d3538 (このIDを非表示/違反報告)
3(プロフ) - 何回もコメントすみません！めっちゃわかります焦ったい感じがたまらないんですよね楽しみにしてます！！ (2022年10月13日 13時) (レス) id: 050b62ae5b (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - 3さん» 第三者目線だと「はよくっつけや！！」ですが当人たちには全く伝わっていない感じが好きでして。笑 もうしばらく皆さまにはもだもだしてもらいます。笑 コメントありがとうございました！ (2022年10月13日 3時) (レス) id: a2597d3538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆの | 作成日時：2022年7月17日 2時
