30話 ページ30
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末「そんなんやったら俺も呼び捨てしたいねんけど」
あかん？と後ろから覗き込んでくる彼に思わず変な声が出た。
顔を逸らしても彼の息遣いが耳や頬に触れて心臓が今にも壊れそうなぐらい音を立てる。
逃げ出したくて身を捩るけど、彼の拘束は思いの外強くて。
若干涙目になるぐらい恥ずかしくてたまらないのに、彼はそんな私を楽しそうに見ながら、時折わざとらしく耳に息を当ててくる。
いつだって、この人はずるい。
『……も、末くんのばか』
末「はー？ Aちゃんが小島ばっか構うからやん」
正「ちょーい、2人だけの空気作らんといてくださいねー。笑」
佐「そういや、何で誠也くんってAちゃんのこと呼び捨てやないんですか？」
純真無垢な瞳で首を傾げてる晶哉からの疑問に彼は答えず、私ごと身体を右や左にゆらゆら。
佐「おーい、教えろや！」
末「話すん面倒いんやけど」
小島「リチャくんは知ってます？」
草「直接聞いたことはない。予想はつくけど」
たぶん、どの媒体でも言ったことがない話。
お客さんたちも気になるのか、しーんとしてるのにそわそわと落ち着きがない。
別にそんな大した話じゃないんだけどなぁ。笑
『んっと、単純に私が先輩で末くんが年上だからかなぁ』
末「昔は“末澤くん”って言うとったよな」
『末くんだって苗字呼びだったじゃん」
福「えぇー、めっちゃ新鮮！」
佐「なんで呼び方変えたん？」
『そこまで話すと長くなっちゃうから。笑』
「えぇー！！」というお客さんからのブーイングの嵐に思わず何度か目をぱちくりさせてしまう。
いやでも私さすがにステージに居座りすぎなんよ。
佐「皆も聞きたいんやって！」
『や、webじゃだめ？』
小島「ここまできたら逃げられへんやろ」
福「俺らも聞きたーい！」
『……すえくーん』
末「そんな可愛い顔されても俺にはどーしようもできひん」
可愛いって言われちゃった。ふへへ。棚ぼた。
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ゆの(プロフ) - oshige127さん» 何回も読んでもらえるの嬉しいです😊 デレ期到来…ですかね♡ 甘々な2人の関係を乞うご期待です！ (2022年11月24日 21時) (
レス) id: a2597d3538 (このIDを非表示/違反報告)
oshige127(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませていただいてます！なんなら何回も読み返してます！最近の末くんのデレデレ具合はなんなんですか〜（笑）一生のお願い真剣に考えます！笑 (2022年11月24日 10時) (レス) id: c6522ef373 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - 3さん» ぜひ何回でも！毎回とっても嬉しいです♡ (2022年10月14日 2時) (レス) id: a2597d3538 (このIDを非表示/違反報告)
3(プロフ) - 何回もコメントすみません！めっちゃわかります焦ったい感じがたまらないんですよね楽しみにしてます！！ (2022年10月13日 13時) (レス) id: 050b62ae5b (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - 3さん» 第三者目線だと「はよくっつけや！！」ですが当人たちには全く伝わっていない感じが好きでして。笑 もうしばらく皆さまにはもだもだしてもらいます。笑 コメントありがとうございました！ (2022年10月13日 3時) (レス) id: a2597d3538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆの | 作成日時：2022年7月17日 2時
