26話 ページ26
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Aぇが、ツアーをやるらしい。
『……なんで愛知ないの』
神「しゃーないやろ。できたばっかのユニットやで？」
『うぅ〜……むりむりむり！！』
小さい子のように地団駄を踏む私を、神ちゃんは呆れたように見ていた。
『18時……私の仕事が17時半終わり予定……』
小「名古屋でロケやっけ？」
『うん……』
地面に根っこを生やし、すっかり沈み込んだ気分は一向に上がる気配を見せない。
別に、行けないわけじゃない。
ただせっかくなら始まりから終わりまでちゃんと見届けたいだけであって。
ステージ上の格別に輝いている彼を、見逃したくない。
小「ワンチャン巻けば行けるんちゃう？」
重「てか他に行ける日ないん？」
『あったらこんなに悩んでない』
ついつい鋭くなる語気にも、メンバーは動じない。
だけど私のやり場のない苛立ちはますます加速していき、もどかしくてむしゃくしゃして、いっぱいになった想いは涙に変わろうとしていた。
小「えちょ、泣かんといてやー！」
『……まだ泣いてないもん』
ぐすっ、と鼻を啜る音に敏感に反応した望が、慌てて私にティッシュを差し出してくる。
自分の思い通りにならないから泣くなんて、それこそ小さい子だ。
それすらも情けなくて余計目頭が熱くなった。
神「はいはい泣かへんの」
重「こればっかはしゃーないやろ。小瀧の言う通り、死ぬほど頑張って巻くしかないわ」
望からティッシュを受け取り、勝手に私の目元を拭う神ちゃん。
慰めてくれてるつもりなのか、無造作に私の頭をわしゃわしゃ撫でるしげ。
……まだまだお兄ちゃん達には敵わない。
『……うん。八つ当たりしてごめんね』
大人しく皆からの優しさを受け止めていると、そのうち心はほんの少し棘を無くしていた。
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ゆの(プロフ) - oshige127さん» 何回も読んでもらえるの嬉しいです😊 デレ期到来…ですかね♡ 甘々な2人の関係を乞うご期待です！ (2022年11月24日 21時) (
レス) id: a2597d3538 (このIDを非表示/違反報告)
oshige127(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませていただいてます！なんなら何回も読み返してます！最近の末くんのデレデレ具合はなんなんですか〜（笑）一生のお願い真剣に考えます！笑 (2022年11月24日 10時) (レス) id: c6522ef373 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - 3さん» ぜひ何回でも！毎回とっても嬉しいです♡ (2022年10月14日 2時) (レス) id: a2597d3538 (このIDを非表示/違反報告)
3(プロフ) - 何回もコメントすみません！めっちゃわかります焦ったい感じがたまらないんですよね楽しみにしてます！！ (2022年10月13日 13時) (レス) id: 050b62ae5b (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - 3さん» 第三者目線だと「はよくっつけや！！」ですが当人たちには全く伝わっていない感じが好きでして。笑 もうしばらく皆さまにはもだもだしてもらいます。笑 コメントありがとうございました！ (2022年10月13日 3時) (レス) id: a2597d3538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆの | 作成日時：2022年7月17日 2時
