僕は君のすべてになりたい～菊池の妹物語～ (ページ4)

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会えない夜を越えてpart2 ページ4

side you

あ｢ただいまっ｣昨日ぶりにドアを開けて風磨兄ちゃんに聞こえるようにそう言った

風｢あっ!Aー！おかえり!｣

　朝食を作ってたであろう風磨兄ちゃんがキッチンから顔を出した

　たったそれだけの事が嬉しくて風磨兄ちゃんの元へ駆けて行った

風｢おはよう。寂しい思いさせてごめんな？｣そう言って私の願い通り頭を撫でてくれた

あ｢ううん!健人兄ちゃんがいたから寂しくなかったよ｣

　目の前に風磨兄ちゃんがいる事が幸せで抱きついた

　あ、風磨兄ちゃんの匂い…一晩求めてたこの匂い

　風磨兄ちゃんがここにいるんだと実感できる

風｢A?どした？｣抱きつく私の背中に手を回しつつも問いかけてくる

あ｢昨日の夜の分と今日の分の充電笑｣

風｢何だよ笑充電って笑｣

あ｢今日も１日頑張れるよーにって笑｣

風｢なんだそれ笑さぁー飯食え!笑Aの好きなトーストだぞ｣

あ｢ん笑ハムは？｣

風｢ちゃんとある笑｣

あ｢じゃあ食べる笑｣

　こんな他愛もないやりとりが好き

　同じ空間にいれるだけでも幸せ

　さりげなく優しくしてくれる風磨兄ちゃんが好き

　だけどそれと同じくらい健人兄ちゃんも好き

　どっちかなんて、選べない

　そんな欲張りな私に神様は味方してくれるかな

　この気持ち、２人は気付いてくれてるかな…？