How much Love ・・・？【８】 (ページ9)

今日:25 hit、昨日:3 hit、合計:110,698 hit

３５９選ぶページ9

.

私はその視線から目を逸らし、
ユチョンに尋ねた。

『・・・ボラさんが
望んでるのかな。

ユチョンとやり直したいって。』

『ボラと話してないから。
わっかんないけど。

・・・少なくとも、
あの父親はそう望んでる。

そして俺たちには
あの父親に対抗できる様な
チカラは、ないんだ。

・・・残念だけど。』

『コンサート、絶対に
やめたりしないでユチョン。』

私がそう言うと、
ユチョンは、驚いた顔をして私を見た。

『ユチョン達は、コンサート絶対、
やらなきゃダメだよ。

コンサートの開催が
公式発表されてからの
世間の混乱知ってるでしょ？

こんなに期待されてるんだから。

ファンだけじゃなく、韓国の人が、
世の中が・・・

ユチョン達がまた一緒に歌う事を
待っててくれたんだって。

私、びっくりしたんだよ？

何年も経ってるのに・・・
ほんとに、凄い事だよ？』

『うん。』

驚いた顔のまま、答えるユチョン。
そして、呟く様に下を向き、
話し出した。

『・・・そうだね。

・・・ユノの言う通り。

コンサートが終わるまでは
父親が出した条件をのむしかない。

ボラと、・・・その。
やり直すフリを、

するしか。』

『・・・・・。』

ユチョン。

私を傷つけない様に
言いにくそうに
言葉を１つ１つ選んで
絞り出す様に話すユチョンを、

・・・じっと見つめながら
そっと・・・手を伸ばした。

ユチョンの、私があげた
リングのはまっている
右の人差し指に触れると、

ピクン、とユチョンの指が動いて、

下を向いていたユチョンが
私に向かって・・・顔を上げた。

.