How much Love ・・・？【８】 (ページ41)

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差し出された右手を
握り返す事が出来ずに、

ぎゅっと拳を握っている方の腕に
もう片方の手をかける。

黙ったまま下を向き、ユチョンの前に
立ち尽くしていると、

その私を見ていたユチョンが

『・・・・・。』

差し出していた右手をおろし、
話し出した。

『・・・言いたい事、
俺は全部言ったから。

Aがちゃんと自分で考えて、
気持ちがまとまったら。

俺に教えて。

・・・どんな結論でも
俺は受け入れる努力はするから。』

『・・・ユチョン。』

顔を上げ、ユチョンを見返す。

笑ってるみたいなユチョンの顔。

『俺ね？

あの時・・・Aのためを思って、
友達に戻ろうって言った。

最後の最後で、いい人ぶって
カッコつけたんスよね、俺。

あれから
コンサートの準備に追われて
忙しかったし。

Aの事を
考えないようにして、

でも、ね？

本当は、ずっとずっと
後悔してて。

・・・・・。

カッコ悪くてもね？
もう一回だけ、
足掻いてみようって。

あの時カッコつけて
言わなかった事全部、

今からは
後悔しないように言おうって。』

・・・ユチョン。

笑っていたユチョンが、
下を向く。

『本当は。

・・・全然諦められない。

友達なんて、絶対に
無理だって本当は・・・
自分でも分かってたんスよ。』

『・・・・・。』

ユチョンは下を向いたまま
眉間に皺を作って、
一瞬、苦しそうな顔をすると

思いつめたように顔を上げ、
話し出した。

『・・・もし。

俺がAにとって
必要ないなら。

もう・・・。

会いに来ない。』

ドキ。

・・・え。

『俺、・・・本気だったから。
今も本気だから。

だから、Aと友達には戻れない。

・・・これが、俺が出した結論。

元々、そんなに心広くないし
できた男でも無いから。

・・・答えはさ。』

そう言いながら、
私を見返した。

『コンサートに来るか来ないか。

それがAの出した答えにしたい。

もし、俺が必要なら
コンサートに来て欲しい。

・・・逆ならもう、
会うのはこれが最後。』

『コンサート・・・。』

手に持っていたチケットを
見つめながら呟くと、

それを見ていたユチョンが
ふ・・・っと笑って、

私に向かってこう言った。

『来てくれるの、待ってる。』

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