How much Love ・・・？【８】 (ページ40)

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・・・・・。

目の前に差し出されたユチョンの右手には、
私がプレゼントした指輪がはまっている。

暗い深い海の底・・・
光も届かないそんな場所で

微かな光を頼りに
海面を目指す為の
その特殊機能を持ったエイの鱗。

指輪の中にある
その鱗をじっと見つめ、思った。

本当にユチョンは、
持っているのかもしれない。

"スター"と呼ばれている、
その鱗が・・・。

・・・深く沈んで行く私を
光の方へ引き上げようとする。

一緒に生きる・・・。

ユチョンが今、私に言ってくれたその言葉。

本当は、なんていう意味なのか、
本当の意味は。

ユチョンは私に「信じろ」って

・・・俺を信じろ、って。

そう言ってくれてるんだよね？

・・・私、
その言葉を

ユチョンと最初会った時から
ずっとずっと、言葉でも、態度でも。

ずっと・・・ユチョンに言われ続けてる
気がする。

『・・・・・。』

ぎゅっと拳を握りしめた。

でも。ユチョン。

でも、ね？

・・・私は、

ユチョンの気持ちに応えられるだけの
自分に、自信が無いよ。

今迄１人で生きて来たから。

ホントのホントに、
信じるって、どういう事？

・・・相手を不幸に
するかもしれないのに。

それでも一緒にいられる
メンタルって。

どんなもの？

もしかしたら、
私のせいで
ユチョンがひどい事を言われたり

私のせいで誰かに嫌がらせされたり。

もし・・・ユチョンが大好きな
今の仕事を続けられなくなってしまったら。

起きてから考えたらいいなんて
無責任な気持ちにはなれないよ。

いくら大丈夫って言われたってね？

やっぱり
自分のせいだって思うだろうし。

・・・そうなった時に、

まだユチョンの言葉を信じて
一緒に生きていけるっていう自信が無い。

・・・まだそれだけの
覚悟も、自信も。

私には、無い。

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