How much Love ・・・？【８】 (ページ38)

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ドキ。

・・・え。

『A。』

名前を呼ばれ、ユチョンを見返す。

『Aが言った通り、
過去はどうやっても変えられない。

どんなけ今を頑張って
今を見て欲しくてもさ。

・・・ずっと過去はついて回るんだよ。

だとしたら、
過去は知られないように
誰の目にも晒されない場所に
幽閉して、鍵をかけて。

目を背けて
塞ぐべきなのかな。

過去に怯えて、
未来に起こり得る事に怯えて、

そんな気持ちのまま
今を暮らしても・・・。

それは、ちゃんと
生きてる事になるのかな。』

『・・・・・。』

『A、
自分で俺に言ったよね？

「お父さんの命と引き換えに、
生き残った」って。

Aの命はお父さんに命懸けで
救って貰った、大事な命だよね。

Aが、そんな生き方をしてたら

お父さんも悲しいよ、きっと。』

『・・・・・。』

『残された人は、
しんだ人のぶんまで
生きなきゃいけない。

俺はそれが生き残った人間の
使命だと思う。

・・・・・。

Aがもし。

１人で生きて行くのが不安なら。

・・・俺が側にいれば。
俺と、一緒なら。

２人でなら乗り換えられるよ。

お互い、持ってる痛みを分けて
一緒に持つんだ。

一緒に持ったらきっと。

少しは・・・軽く感じるよ。』

『・・・ユチョン。』

そこまで話すと、
ユチョンは、はぁーっと大きな溜息をつき
膝に両手を置いて下を向いた。

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