How much Love ・・・？【８】 (ページ33)

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３８３諦めのページ33

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でも、本当は。

『・・・は。』

『ユチョンン？大丈夫？

ちょ、疲れてんじゃない？？』

急に笑い出した俺を見て、
不思議そうな顔をするジュンス。

『いや、大丈夫。

ゴメン思い出し笑い。』

『・・・なんか、おかしくて？』

『うん。・・・そう。』

ジュンスに笑ってそう答えながら、
俺は自分のアホさ加減に呆れていた。

分かってたけど。

忙しさを言い訳にして、
今まで気がつかないフリを
して来ただけだって
自分でも分かってたけど。

・・・・・。

こんな些細な事で。

あの日から
考える事を止めてしまっただけで。

何にも変わって無い
自分の気持ちを再確認して、
・・・笑ってしまった。

平気な顔で会いに行ける訳無いって
思ってるって事は。

・・・本当は、

友達のフリでも
なんでもいい。

理由つけてでも
Aに・・・会いたい。

『・・・・・。』

俺は、バカだ。

とんでもない、バカだ。

どんなに見苦しくても、
かっこ悪く思われても。

俺は。

『・・・チケット、
渡しとく。』

笑うのをやめて顔を上げ、
ジュンスを見返した。

『ん！頼むねユチョン。

あ。
ねえさっきのとこだけどォ・・・。』

ジュンスは俺に向かって
笑いながらそう言うと、

俺の肩にポン、と手を置き
ダンサーに話しかけながら
その場を離れて行った。

『・・・・・。』

あのコの手を、
離すべきじゃなかった。

無理矢理
諦めるべきじゃなかったんだ。

だけどあの時は、
ああするしかないと思ってた。

これ以上Aを
苦しめたらいけないって・・・。

下を向き、目を閉じる。

隣に並んで、
あの帰り道の街灯の下で見た
Aの横顔を思い出しながら、

そっと右手の人差し指を触った。

・・・指輪を外せないままでいるのは。

Aの事を
諦められてなんて、
いないから。

上手く別れたつもりでも。

全然、気持ちは割り切れてない。

・・・全く、呆れるほどに
諦めの悪い、ガキで。

どうしようもないな、俺は。

溜息を吐きながら
下を向いているその俺の姿を

・・・ジェジュンが心配そうに
見ていた事に、

俺は、気がつかなかった。

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