How much Love ・・・？【８】 (ページ32)

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『あ、そう言えばぁユチョン、

Aにチケットって、
渡した？』

リハの合間にジュンスにそう言われて、

ハタ、と気が付いた。

『・・・あ。まだだ。』

『ナニ？！

ちゃんと渡さなきゃダメだよぉッ！

ユッチョンはぁーもう！

みんな、Aに見に来てもらうの、
楽しみにしてるのにさぁ。

僕だって、Aはぁ友達だしぃ。

たまにはぁ
実はかっこいいって所、
見て欲しいじゃぁんッ。』

ぶぅー、と不貞腐れるジュンス。

『うん・・・そっスよね。』

友達か。

今は彼女に会って
手渡しする勇気がない。

会ったらまた、

・・・触れたくなるって。

分かってるから。

チケット送ったら、
見に来てくれるのかな。

あの時言ってた、
俺の真ん前の席。

俺の過去の彼女にヤキモチを妬いて、
「ファンサいらない」と言った君は。

その席に・・・座ってくれるのかな。

俺はいったい、
どんな顔でその席に座る
君を見返したらいいんだろう。

・・・どんな気持ちで君の前で

愛の歌を
歌えばいいんだろう。

『ハァ・・・。』

『ユチョン～？？どーしたのォ～～？』

眉間に皺を作るジュンスの視線を
避ける様に下を向く。

・・・わっかんねーよ。

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