How much Love ・・・？【８】 (ページ22)

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『・・・私も。

このまま一生、ユチョンに会えないの、
耐えられそうにないから。

・・・・・。』

『A・・・。』

そう呟くAの声を聞いて、
俺の中に、ある考えが浮かんで来た。

・・・もしかして。

ボラから、Aが
金を受け取ったのは。

俺がボラの父親から、
協力と引き換えに要求されてる
ボラとの復縁関係。

俺たちがそれを
コンサートで暴露する計画を知って。

いくら巻き込まれた方だとしても、
芸能界のダークなイメージは
払拭するのに時間がかかるだろう。

それでも、
俺たちがこの計画を実行するのは。

俺には、大切なAがいるから。

『・・・・・。』

目を見開き顔を上げる。

そこにはAが困った様な顔をして、
俺の座るソファーの近くに立っている。

俺が、君に。

Aにそう伝えたから。

・・・・・。

帰って来られる場所が、

光の当たる場所が。

ステージに二度と立てなくても。

今の居場所が失くなってもいい。

俺が、どんな形になっても
Aの側に戻ると言ったから。

『A・・・。』

目の前にいるAの、
手首を掴んだ。

ボラから受け取った
その手切れ金。

君が受け取ったって事実を
俺が知れば。

後戻りできない様に。

俺が・・・君を、
諦める様に。

受け取った・・・のか。

『ユチョン・・・ごめんね。

私、そんなに強くはないんだ。

ごめんなさい。

友達に戻って欲しい。

お願い。

お願いします・・・。』

俺に掴まれた手を硬直させたAは、
涙声でそう言うと、
困った顔が今にも泣き出しそうに
更に歪んで行った。

その、Aの視線の先にいる俺の
目を見開いたままの左目から、

・・・涙がスーッと流れ落ちた。

俺の・・・ために？

受け取ったの？

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