How much Love ・・・？【８】 (ページ18)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:110,676 hit

３６８あの頃ページ18

.

『ユチョン・・・あの。

本当にお迎えの人、
駐車場から帰らせちゃって良かったの？』

『いいよ・・・入って。』

ドアのロックを解除すると
キョロキョロと部屋を見渡しながら、
Aが玄関から入って来た。

『Aがうちに前来たのって

もう３ヶ月くらい前か。』

『あっそうそう。

私が過労で倒れて、
ユチョンがここに運んで。

・・・なんか、凄く昔の事みたい。』

『あの頃はまだ
俺たち付き合ってなかったしね？』

そう言いながら、リビングのソファーに
ちょこんと座っている
Aを見つめた。

・・・君が、
こんなに大事な人になるなんて
あの頃は思ってなかった。

こんなにも好きになるなんて。

思っても、いなかったから。

・・・・・。

気分が滅入らないように
話題を変える。

『・・・なんか飲む？
あ、コーヒーはムリ？
だったスよね？』

『あっうん。

・・・でも、
ミルクあればそれで。

コーヒーをミルクで半分
割ってくれたら飲めるよ？』

『あは、ほんっとにね？
かっわいーね？

中学生の女子並み。』

はは、っと笑いながら
俺がそう言うと、

『中学生ってヒドくない？

しょうがないでしょ？
どうしても苦いの駄目なの。

・・・ほっといて。』

ムキになって
慌ててそう言うAが
可愛くって。

・・・胸が痛い。

『待って。

ミルクあったかな。』

悟られまいと
そう言いながら冷蔵庫を開ける為に、
Aから背を向けた。

冷蔵庫の中を覗き込みながら
どうやって話を切り出そうか
考えていたら、

・・・Aが近付いてくる気配がして。

ふわっと。

俺の腰に、
背後から細い腕が巻きついた。

黙ったままのAが、
俺にカラダを預けて来て。

『・・・A。』

驚いて、どう反応していいのか。

名前を呼んでみたものの、

次にどうしたらいいのか、
分からない。

冷蔵庫の前で
立ち尽くしてしまって・・・。

困ったな。

そう思いながら
暫く固まっていたら、

俺の背中にくっついている
Aの頭の辺りから

声が聞こえて来た。

・・・・・。

.