How much Love ・・・？【８】 (ページ15)

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３６５愛じゃページ15

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『・・・ボラ。』

声をかけると、
ボラが椅子から立ち上がった。

『・・・ユチョン。』

『久しぶり。』

『・・・ユチョンがまた私の所に
戻って来てくれるなんて。

本当にパパには感謝ね。』

笑いながら俺に近づくボラ。

俺の顔を覗き込んで
微笑むボラを見返すと、
目を閉じ、息を吐いた。

『ボラ・・・これは愛じゃない。』

『え？なに？ユチョン？愛じゃないって。』

ボラは可笑しそうに笑っている。

『これは立派な愛よ。

ユチョン達のコンサートを成功させる為のね。

私が、パパのプライドを
満たす為に
協力してあげてるの。

なーんて言ったら、
聞こえがいいかもしれないけど。

ユチョンがまたボラの所に
戻って来てくれるなら。

理由なんてどうでもいい。』

『ボラ。』

俺の目をじっと見つめるボラ。

『そうよ。

ボラは、
パパのチカラを借りたのよ。』

『・・・・・。』

黙ったままボラを見返すと、
ボラは楽しそうに笑いながらこう言った。

『言ったでしょ？
パパには逆らえないって。

ユチョンが間違ってるって。』

『俺の気持ちは・・・どうでもいいのかよ。』

息を吐き出しながらそう言い返すと、
ボラは、俺に向かって
あははは、と笑った。

『ユチョンはね。

舞い上がっちゃってるだけ。

間違ってるの。
誰が見ても歴然としてる。

だから、
目を覚まさせてあげてるのよ。』

『・・・俺は冷静だよ。』

『ユチョンはボラがキライ？』

ススス・・・と俺に顔を近づける。

『あんなに愛し合った仲なのに？

ユチョンは忘れた？

ボラは忘れてないのに？』

『・・・忘れろよ。

俺よりも、もっとボラを
分かってくれるヤツが・・・。』

言いかけた途端
ボラがサッと手をあげ、
俺の頬に触れた。

『・・・思い出させてあげようか。

ね？

ボラはぁ・・・。

ユチョンの弱い所、ちゃんと覚えてるよ。

・・・ねぇ・・・。』

甘い声を出し囁くようにそう言うと
そのままボラ唇が、
俺の唇に触れそうに近づいて来た。

・・・・・。

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