９６ 最初のセリフ ページ46
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「まぁ、あっちもこっちも
気にいる様なものを、
って訳にはいかないよね？
でもね。
・・・新しくていいんじゃないって
褒めてくれる人も
顧客の中にも結構居るんだって。
だから、とにかく。」
・・・とにかく、
チャンミンのアイデアが成功したんだ。
新しい層の獲得。
私を起用した目的は
達成された。
・・・・・。
チャンミンの描いた筋書き通りに。
「・・・浮かない顔だな。」
ジェジュンのお店からうちに帰る途中にある
シャッターの閉まった商店街の中を
並んで歩いていると、
ユチョンが突然呟いた。
「え、何が？？」
歩きながら言い返す私の顔を
ゆっくりと見るユチョン。
「撮影が成功したって言うのに、
元気が無いのはなんで？」
「元気ない？」
驚いてユチョンを見返す。
「なんで分かるの？」
私のその言葉を聞いたユチョンが、
鼻で笑いながらこう言った。
「は、お前と俺が
何年、兄妹やってると思ってんスか。
言っとくけど、ほぼほぼ生まれてから
ずっとだからね？
Aの気持ちなんてちょー簡単。」
「・・・そっか。
分かっちゃうか。
凄いねユチョンは。
その能力少し分けてよ。」
「・・・誰の気持ちを知りたいの。」
「・・・チャンミン。」
目を合わせずに答える私の顔を、
ユチョンがジッと見ている視線を感じる。
「なに、喜んでくんないの？」
「ううん。大成功だったって。
すごく良かったって言ってくれる。」
「なら、問題無いじゃん。」
「うん。・・・」
チャンミンは。
自分のブランドが飛躍する為に・・・
新しい層の獲得が目的で。
だから、私をモデルとして
使いたかったのかも。
そのために、
私に計画的に近づいたのかも。
あれからずっとその考えが
頭から離れない。
だって。
・・・好きな人がいる、って。
だからずっと1人だった、って。
最初にチャンミンから告白された時に
言われたセリフが
今になって胸に刺さってた事に気がついて。
少しずつ痛み出した。
・・・そんな感じ。
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ゆうたろう(プロフ) - かなさん» かなさん、ありがとうこざいます＾＾更新ぼちぼちですが、また読んでやって下さい。チャンミン彼女には甘々なイメージありますよねぇ。フフフ… (2019年2月23日 8時) (
レス) id: 2bba9131ef (このIDを非表示/違反報告)
かな - ときどきやってきて、読ませてもらっています。チャンミンにキュンっ (2019年2月20日 23時) (レス) id: e04eb6e781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうたろう
| 作成日時：2019年1月19日 0時
