９１ 世界 ページ41
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黙ったまま椅子に座っている私と、
向き合う様に腰を屈めるチャンミン。
「俺、もしかして
Aの機嫌を損ねましたか？」
「・・・私の事、褒めて。」
「え？」
目の前にいるチャンミンを、
見る事が出来ずに
うつむいてしまう。
「・・・自信無い。」
「え？今更？？」
「だって。
チャンミンの推薦だけで、
イメージモデルやる事になったんだし。
そんな、降って湧いた様な・・・
それ、宝くじ当たったみたいな
そう言うラッキーチャンスでしょ？」
「んー、まぁ
そうかもしれませんね。」
私の話を聞きながら
腕を組んで頷くチャンミン・・・。
「私自身は、
バイトみたいなモデルの仕事してた頃から
変わって無いのに。
何年やっても・・・
その程度止まりだった私だよ？
私には、何にも無いままなのに。
・・・・・。」
下を向いたままの私を、
じっと見つめているチャンミンの視線を感じる。
「本当にこんな何にも無い私が、
世間から、認めてもらえるのかな。
そう思ったら凄く怖くなって。」
「・・・たんぽぽだから？」
黙ったまま顔を上げ、
チャンミンの顔を見返した。
・・・そうだよ。
どこにも咲いてる。
ありふれたたんぽぽ。
それが私なの。
じっと見返していたチャンミンが、
突然、下を向きはぁーっと
溜息を吐いた。
「分かってない。」
「・・・何が？」
聞き返す私を、見つめるチャンミン。
「何にもなれてないなら、
何にでもこれからなれる。
Aはまだ、
何にもなってないじゃないですか。」
「・・・・・。」
「なんにだってなれる。
俺は・・・見たいんです。
Aが何になるのか見たい。」
「チャンミン。」
「俺に見せて下さいよ。」
私を見ているチャンミンは
私に向かって優しい顔をしていて。
そして手を差し出し、
・・・こう言った。
「新しいAを見せてよ。
俺はAと一緒に、
新しい世界を見たい。」
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ゆうたろう(プロフ) - かなさん» かなさん、ありがとうこざいます＾＾更新ぼちぼちですが、また読んでやって下さい。チャンミン彼女には甘々なイメージありますよねぇ。フフフ… (2019年2月23日 8時) (
レス) id: 2bba9131ef (このIDを非表示/違反報告)
かな - ときどきやってきて、読ませてもらっています。チャンミンにキュンっ (2019年2月20日 23時) (レス) id: e04eb6e781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうたろう
| 作成日時：2019年1月19日 0時
