８７ 事実 ページ37
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・・・隣で寝息をたてている
彼女をじっと見つめる。
ずっと。
こんな関係に
なれる相手を探してたはず。
腕の中に抱きしめその温かさを感じ、
現実に今、彼女の体温を
感じられる事が。
嬉しくてたまらない。
初めて、純粋に
好きになれた相手だ。
Aに・・・
秘密を知られることが、
怖くてたまらない。
***********************************
あの時、
ショーの打ち上げ会場で
酔ってしまった彼女は、
案の定男の計画通りに
肩を抱かれながら
会場から連れ出されようとしていた。
そしてやっぱり俺は、
貴重な存在に初めて出会った
その彼女のピンチを無視する事が出来ず、
2人の跡をつけていた。
・・・どうしたものか。
暫く歩いて会場から離れた場所まで行くと、
男は一台の車の前で立ち止まった。
人目につかない
暗い場所に駐車してある。
もとからこんな事をする
つもりで来ていたのかも知れない。
最低だな、こいつ。
・・・・・。
男は車のドアを解除すると
助手席側のドアを開け、
ほとんど寝てしまっている彼女を
車の中に押し込もうとしている。
「・・・・・。」
着ていたコートの襟を立て顔を隠すと
助手席に上半身を突っ込んでいる
男の背後に、静かに回り込んだ。
「おい。」
わざと声色を変えて呼びかけると
驚いた男が目を見開いて振り向いた。
・・・カシャッ。
スマホを片手でかざし、
驚いた男の顔に向かって
シャッターを切った。
「な、なんだ！」
男はいきなり写真を撮られた焦りから
怒りを露わにして叫んでいる。
グイッ。
そのまま男の襟を
スマホを持っていない方の片手で掴むと
勢い良く車から引きずり下ろした。
「うわっ・・・！」
ドサッッと道路に転がって、
尻餅をついた男を静かに見下ろす。
「今後この女性に近づいたら、
あなたの会社に今撮った写真付きの
メールが一斉に送信されます。
今の地位が大事なら、
他を当たって下さい。」
「なんだお前。」
呼びかける男の声を無視して、
彼女を運び出し、肩に担いだ。
呆然としている男をその場に残し
そのまま会場に戻ると、
彼女と同じ事務所から派遣されていた
モデルを捕まえた。
「A！大丈夫？？どうしたの？」
「やだ〜大丈夫？？」
「誰かに無理に飲まされたのかな？」
心配して彼女を取り囲む
モデル仲間に彼女を引き渡すと、
俺は、何か聞かれる前にその場を離れた。
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ゆうたろう(プロフ) - かなさん» かなさん、ありがとうこざいます＾＾更新ぼちぼちですが、また読んでやって下さい。チャンミン彼女には甘々なイメージありますよねぇ。フフフ… (2019年2月23日 8時) (
レス) id: 2bba9131ef (このIDを非表示/違反報告)
かな - ときどきやってきて、読ませてもらっています。チャンミンにキュンっ (2019年2月20日 23時) (レス) id: e04eb6e781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうたろう
| 作成日時：2019年1月19日 0時
