７０ 先輩 ページ20
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「あ、Aちゃんだ。
ねー聞いたよー。」
「彩乃。」
にこにこしながら私に向かって
近づいてくる女の子。
うちの事務所では、おそらく
かなり上位で、売れてるモデル。
・・・彩乃は、
私より３つ歳下だけど、
お仕事は中学生の頃からしてるから、
私より事務所では先輩。
そこそこ名前も知られてて、
私とは大違いの順調なお仕事っぷり
なんだけど・・・。
彩乃は田舎の出身らしく、
なんとなくこう・・・
いつまでもちょっと垢抜けなくて。
モデルとしては
ちょっと苦戦中・・・。
そう言うところがまた、
男性にはうけるみたいで。
最近は、モデルよりタレント業の方が
忙しそうだなと私は思っていた。
「なんか他のモデルさんと
違うから、
Aちゃんは話しやすくて好き。」
そう言って、
・・・なぜか私に良く懐いてる彩乃。
それって喜んでいいのかな、
とは思う・・・・。
でも本当に良い子だから、
懐いてくれるのは、嬉しい。
その彩乃が私に近づいて、
はきはきと話しかけて来た。
「Aちゃん。
マネージャーに聞いたよー。
凄いじゃん！」
「え、何を？」
自分の腕をやわやわと揉みながら
キョトンとした顔で答える私に、
彩乃が呆れた様な顔をして言った。
「なんかイメージモデルのお仕事が
決まったって。
今、勢いある、
超有名なブランドでしょ？
Aちゃん、ずるーい。」
彩乃は、大きな瞳を
更に見開いて私を見た。
「マネージャーに聞いたけど
本当？？
Aちゃん、デザイナーと知り合いって。」
「え？やぁ、あははーまぁ。」
「えー会ってみたーい。」
そう言うと彩乃が
おねだりする様に唇に人差し指を当て
上目遣いをして来て。
やっぱ可愛いなぁ・・・声も可愛いし、
んー堪らん。
これは男はこんな顔されたら何でも
やってあげたくなるなぁ。
・・・なんて思いながら、
あーこう言うおねだりポーズ
私はもう久しくしてないなぁ・・・。
もう私がしたらかなりイタイ。
そんな風に冷静に考えてしまう。
「公式には顔が公表されてないから、
会うのは無理じゃないかなー。」
そう言って私が笑うと、
彩乃は眉間に皺を寄せながら
コソコソ、っと耳打ちして来た。
「そうなんだよねぇー。
尚更、どんな人なのかって
めっちゃ気になる・・・！
噂だと、凄いイケメンて聞いたよ？」
「ん？まぁ人によるんじゃない？
カッコ悪くはないよ。」
白々しく笑って答える私・・・。
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ゆうたろう(プロフ) - かなさん» かなさん、ありがとうこざいます＾＾更新ぼちぼちですが、また読んでやって下さい。チャンミン彼女には甘々なイメージありますよねぇ。フフフ… (2019年2月23日 8時) (
レス) id: 2bba9131ef (このIDを非表示/違反報告)
かな - ときどきやってきて、読ませてもらっています。チャンミンにキュンっ (2019年2月20日 23時) (レス) id: e04eb6e781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうたろう
| 作成日時：2019年1月19日 0時
