６ 脱いで ページ6
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「うぇええぅえぇぇぇ・・・ン。」
彼はここに来るまでの間、
ずっと泣いていた私を
ドサッとベッドの上に降ろすと、
おんぶしていた両肩を
ぐるぐる回しながら、
私を見下ろし冷静に言った。
「脱いで」
ええ、いきなり？！
「・・・な//////やですッ//////！！」
涙目のまま、慌ててババっと
体を両手で隠すような仕草をすると、
彼がそれを見ながら鼻で笑った。
「違いますよ。
あんた…もしかして、
あほなのか。」
「・・・・・。」
「言い方が悪かったか。
失礼しました。
靴を脱いで下さい。
あとストッキングも。
・・・タオル、冷やしてきます。」
彼はそう言って、
私から離れてバスルームの中に
入って行った。
その様子をしっかりと見送ってから
静かに靴を脱ぎ始めると、
私がストッキングを
脱ぎ終わったタイミングで
彼がタオルを持って帰って来た。
ベッドに座っている私の目の前に
膝を立てて座り、
私の左脚の踵を手で持って
じっと観察し始める。
「・・・グスッ痛い・・・。」
確かに、
捻った左足の足首の辺りが、
象の足みたいに
寸胴に晴れ上がっている。
「ああ、やっぱり腫れて来ましたね。
明日朝一番に病院に行って下さい。
来る間にはなかったけど、
さっきナビとか見たら、
近くには病院、あるはずだから。」
そう言うと彼は、
手に持っていた濡れたタオルを、
私の腫れている足首にあててくれた。
「・・・暫く押さえてるから。」
「・・・・。」
「踵も痛そうですね。」
そう言って、靴擦れした
私の踵を見つめている。
覗き込んでいる彼の頭を見ながら、
なんか疲れがどっと押し寄せて来た。
私・・・なにしてるんだろ。
初めて会った(じゃないみたいだけど、
私は覚えてない)人と、
ラブホの一室にいる、
このシチュエーション。
三十代になってからは
誘われる頻度も減ったし、
久しぶり過ぎて。
ちょっと感覚が
麻痺してる。
なんか・・・。
そうなっても、おかしくない
状況なんだよね。
でも、この人・・・きっと。
心配そうに、私の左脚に
タオルを当てている 。
そんな下心、ないな・・・。
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ゆうたろう(プロフ) - ほし☆いちさん» ほしさんーそうなのです、久しぶり過ぎて書き方分からなかったです。細々と始めたのでまたよろしくお願いします^ ^名前だけ登場してるユチョン、そろそろ出て貰いたいですな！書くの楽しみですー。 (2018年12月9日 21時) (
レス) id: 6f7a020556 (このIDを非表示/違反報告)
ほし☆いち(プロフ) - 新作ありがとうございます〜♪今日やっとゆっくり覗きに来れました(笑)ユチョさんまだ出てこないけど立ち位置めっちゃ気になってます(笑) (2018年12月9日 15時) (レス) id: 2c9ee5d4fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうたろう
| 作成日時：2018年12月5日 10時
