３２ ショールーム ページ32
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「どうぞ、入って。」
チャンミンはそう言うと
後ろについて来ている私の
握っていた手を離した。
そして私を自分の前に立たせ、
前に向かって進む様に
視線を投げかけた。
「・・・・・。」
目の前にある
【Showroom】
と記されている硝子戸を押し、
・・・中へ。
扉の向こうに広がっていたのは、
・・・美しく整然と並べられた
天然木の家具たち。
「わぁ。」
・・・凄い。
すぐに立ち止まり
全体を見渡す私の横を、
「人、いませんね。」
チャンミンが追い越し、
先にフロアの中を歩いて行く。
部屋の中央には、天然木の
大きなダイニングテーブル。
そのダイニングテーブルには
照明が効果的にあたっていて、
温かみのあるイメージが
伝わって来る。
フロア内に並べられている
家具はどれも
余計なものが削ぎ落とされた
シンプルなデザインだった。
その、シンプルなデザインの中を
チャンミンはスタッキングスツールが
並んでいる場所をすり抜ける様に、
フロア内をゆっくりと歩いていく。
慌ててそのあとについて歩き、
周りをキョロキョロと見渡しながら
チャンミンの背中に問いかけた。
「全部、チャンミンが作ったの？」
「家具って・・・
使ってる年月によって
いっぱい味が出て、
・・・艶も出るじゃないですか。
家具も人と一緒に
成長して行くのが面白くて。
その過程が好きで。
そう言う、
変わって行く家具を
作りたいなぁって。」
「・・・凄い。」
尊敬の念を込めて呟いた私を
「ん？」
振り返って見るチャンミン。
「まぁ、一部他の方の
デザインもありますよ。
ほとんどが俺のですけど。」
「ここにあるのが
ほぼ自分のデザインって、
凄い・・・ね！」
「・・・褒めてもらうって、
やっぱり嬉しいですね。」
そう言って、私の言葉を聞いた
チャンミンが照れたように
片側の目を細め、笑った。
わ。
嬉しい時は・・・そんな顔、するの。
へぇー。
・・・かわいいな。
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ゆうたろう(プロフ) - ほし☆いちさん» ほしさんーそうなのです、久しぶり過ぎて書き方分からなかったです。細々と始めたのでまたよろしくお願いします^ ^名前だけ登場してるユチョン、そろそろ出て貰いたいですな！書くの楽しみですー。 (2018年12月9日 21時) (
レス) id: 6f7a020556 (このIDを非表示/違反報告)
ほし☆いち(プロフ) - 新作ありがとうございます〜♪今日やっとゆっくり覗きに来れました(笑)ユチョさんまだ出てこないけど立ち位置めっちゃ気になってます(笑) (2018年12月9日 15時) (レス) id: 2c9ee5d4fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうたろう
| 作成日時：2018年12月5日 10時
