幽体離脱したdt様と生霊のnb:37 ページ37
「っ翔太……何して……!」
俺の首を掴む手が強くて、そこからじわじわ力が抜けていく。
たぶん、少しずつ砕かれていってる。
「……ぐッ……う……放せ……!」
『いや、無理。もう離したくない。お前もう“こっち側”来ねえつもりだったろ』
足に力を入れてるのに、
視界がぐるりと回って、首を掴まれたまま床に倒された。
え、なんで。
なんでこんなに力が通用しないんだ?
『……お前の生霊、たまに俺を牽制しに来やがってさ……』
牽制……?
翔太を?
『やっとお前を連れて行ける』
「ん――ッ」
キスされた。
『――はぁ……涼太……』
味わうように何度も口づけられ、そのたびに力が吸われていくのを感じる。
「――んっ……んんんっ……!」
足をばたつかせたり、蹴り入れたり、殴ったりして何とか抜け出そうとするけど、マジで動かない。
何で……
何でだ……?
『ハハハハァ〜!』
翔太は舌なめずりして、バンバン床を叩きながら、心底嬉しそうに笑った。
『教えてやるよ。お前俺好きなの』
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Nika(プロフ) - なぎつゆさん» お気に召して頂けましたでしょうか(^-^;続きが書けたのは背中を押して下さったなぎつゆ様のおかげです。また、遅い更新にもかかわらず気長に楽しんで頂き、こちらがありがとうございますです。私にとっても思い出深い小説になりました。本当にありがとうございました! (2021年2月17日 1時) (レス) id: c151d8e75b (このIDを非表示/違反報告)
Nika(プロフ) - kabuさん» 優しいコメントありがとうございます!遅い更新の中、それでも楽しんで頂けたようで、本当にありがとうございます。つたない文章で恐縮ですが、また次作でも楽しんで頂けたら嬉しいです。 (2021年2月17日 1時) (レス) id: c151d8e75b (このIDを非表示/違反報告)
なぎつゆ(プロフ) - こんばんは。完結おめでとうございます…!!ここまでの長編にして下さり本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!私にとって宝物のような小説になりました…!! (2021年2月16日 23時) (レス) id: acb7f5a4e3 (このIDを非表示/違反報告)
kabu(プロフ) - はじめまして、作者様の小説とても好きでいつも更新楽しみにしておりました。完結おめでとうございます!本当に何回読んでも好きだなぁと思える作品に出会えて嬉しく思います…心が満たされました…!これからの作品作りも楽しみに待っています…! (2021年2月16日 22時) (レス) id: c61abcb023 (このIDを非表示/違反報告)
Nika(プロフ) - aytuさん» 最後まで読んで頂き、またコメントまでありがとうございます……!お気に召して頂けたようで、本当に良かったです。ありがとうございます。次作はいつになるやらですが、その時はまた、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。 (2021年2月16日 15時) (レス) id: c151d8e75b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nika | 作成日時:2020年11月7日 22時