幽体離脱したdt様と生霊のnb：１３※微黄赤表現注意※ ページ13
――こんな時に。
焦りと……恐怖が胸にじわっと広がった。
「――涼太」
少し急いだ感じで、翔太がかばうように俺の前へ出た。
どっちかっていうと、そっちの方が……翔太が俺をかばう方が怖い。
生霊だけど、お前に何かあったら嫌なんだよね。
「レッスン始まるよ？……何で３人ここにいるの？舘さんどうしたの？」
照が怪訝そうに部屋の中を見回す。
明らかにふっかと阿部の焦りを感じ取っていた。
「違うの。これはちょっと……説明が難しいんだけど――」
ふっかと阿部がしどろもどろになる。
そんな３人を横目に、ソイツは照の背後からぬっと上へ出た。
ソイツに目は無いけど、俺の体を見られたのが分かった。
――ヤバい。
次の瞬間、ソイツはもの凄いスピードでふっかの体に巻きついた。
そしてふっかが触れたそこから、俺の体の中にネジみたいに旋回しながら入り込んでいった。
止める間もなかった。
ウソだろ……俺の体の中に……！
「……っな……なんだ今の……」
ふっかが違和感で気持ち悪そうに胸を押さえた。
パチ、と俺の目があいた。
そしてムクリと起き上がり、照を見た。
コツ、と照へ一歩踏み出したソイツの姿に呆然とする。
ゾンビみたいにヨロつきながらも、俺の体を乗っ取って、動いてる。
「――ふっかそいつ止めろ！俺じゃない！！」
「だよね？だよねえ！？――阿部ちゃん舘さん止めて！早く！！」
照を部屋の外に出そうとしていた阿部にふっかが叫ぶ。
「え！？どゆこと！？――うわっ！！」
咄嗟に手をかざして俺を止めようとしたけど、想像以上の力で突き飛ばされ、尻もちをついた。
さすがに照も俺の異常さに気づいて怯え始めた。
本体の俺はカッと目を見開き、しがみつくように照の首に腕を回した。
「な、何？どうしたの？な――」
『！！！！』
その場にいた誰もが言葉を失った。
俺が、照にキスしやがった。
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Nika(プロフ) - なぎつゆさん» お気に召して頂けましたでしょうか(^-^;続きが書けたのは背中を押して下さったなぎつゆ様のおかげです。また、遅い更新にもかかわらず気長に楽しんで頂き、こちらがありがとうございますです。私にとっても思い出深い小説になりました。本当にありがとうございました！ (2021年2月17日 1時) (
レス) id: c151d8e75b (このIDを非表示/違反報告)
Nika(プロフ) - kabuさん» 優しいコメントありがとうございます！遅い更新の中、それでも楽しんで頂けたようで、本当にありがとうございます。つたない文章で恐縮ですが、また次作でも楽しんで頂けたら嬉しいです。 (2021年2月17日 1時) (レス) id: c151d8e75b (このIDを非表示/違反報告)
なぎつゆ(プロフ) - こんばんは。完結おめでとうございます…！！ここまでの長編にして下さり本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました！私にとって宝物のような小説になりました…！！ (2021年2月16日 23時) (レス) id: acb7f5a4e3 (このIDを非表示/違反報告)
kabu(プロフ) - はじめまして、作者様の小説とても好きでいつも更新楽しみにしておりました。完結おめでとうございます！本当に何回読んでも好きだなぁと思える作品に出会えて嬉しく思います…心が満たされました…！これからの作品作りも楽しみに待っています…！ (2021年2月16日 22時) (レス) id: c61abcb023 (このIDを非表示/違反報告)
Nika(プロフ) - aytuさん» 最後まで読んで頂き、またコメントまでありがとうございます……！お気に召して頂けたようで、本当に良かったです。ありがとうございます。次作はいつになるやらですが、その時はまた、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。 (2021年2月16日 15時) (レス) id: c151d8e75b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nika
| 作成日時：2020年11月7日 22時
