utの誕生日 ページ1
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「え、今日鬱さん誕生日なんですか？！早く言ってくださいよ…！！」
「俺も今日思い出してん…」
「他の幹部の方々って準備してます？」
「……いや、してないんちゃうかな」
「…準備しても？」
「ええんちゃう？トントンに空いとる部屋貸して貰えるよう言っとくわ」
モニターを見るのが暇だったから、「今日何かないですかねー？」なんて訊いたら、鬱さんの誕生日だということが発覚した。
これは祝うしかない…！！
…だが、生憎私は誕生日会に参加した事がない。何を準備するのかも分からない為、どうしようもない。
…こんな時はエーミールさんに訊きに行こう！！
図書館に向かうと、カウンターにエーミールさんは居た。
「エーミールさん、鬱さんの誕生日をお祝いしたいんですけど…。誕生日会って、何用意すれば良いんですか？」
「私も参加した事が無いのでわかりませんが…。…定番といえば、やはりケーキでしょうか」
「ケーキ…」
「他には、部屋の装飾、豪華なご馳走…。…一番大切なのは、プレゼントですかね？」
「プレゼント……」
部屋の装飾、料理、プレゼントの用意。
3つだけ、と思うけどどれも時間がかかるものだ。…当日にやる物じゃないよねこれ。
「暇してそうな方に声をかけてみましょうか？」
「いいんですか…？」
「Aさんに任せっきりというのもあれですから。」
各自プレゼントの用意と、手の空いている人は部屋の装飾。料理が得意な人はご馳走作り。
手伝ってくれる人が多く、鬱さんの部隊の人達はみんな来てくれた。
自主練があったらしいけど、「隊長の誕生日を祝わない訳にはいきません！！」なんて口を揃えて言うから、少し笑ってしまった。
鬱さん、いい部下を持ってるなぁ……。
準備は着々と進んで行く。
サプライズにしたいな、なんて思っていたので、途中に鬱さんが帰ってきてないか確認をとって見たが、朝早く出かけたきり帰ってきてないらしい。
帰ってくる前に準備を終わらせとかないと…！！
料理も装飾もほとんど出来ている。
あとは、プレゼント……。
長い間一緒にいる訳でもないし、なんなら出会って半年も経ってない。
…プレゼント、何がいいんだろう。
ここは幹部の皆さんに聞いて回ればいいのでは…？と思い、幹部の皆さんに聞いて回ることにした。
…が、逆に「何がええんかな」と言われる始末。
……えっ？？？？
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