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Aside
ここに残るとは言ったものの、ずっと捕まってるわけにはいかない
ボールペンから拝借したバネを暗い部屋の中必死に伸ばす
これで針金代わりになってくれれば私は手枷の鍵を外せる
「あたし、バカみたい」
そんな声が部屋に響いた
________どのぐらい時間がたったのだろうか
窓につけられている真っ黒なカーテンから光は漏れてこなくなった
バネは伸びて針金になった
私はすぐにでも手枷の鍵を外したくてしょうがないためピッキングをはじめる
暗くて手元は、ほぼほぼ見えない
手の感覚、それだけでする
何年こんな仕事続けてると思ってんの
すぐにこんな手枷ぐらい外せる
ガチャっと音で手枷は外れる
「こんなのおてのものよ」
私の得意げな声が響いた
そして足枷にもピッキングをはじめた
そしてガチャっと音を立てて足枷は外れた
「後は逃げるだけ」
武器になるものを探していた時だった
コンコン、ドアのノック音が響いた
私は慌ててベットに戻り、手枷と足枷の上に手と足を重ねた
「どうぞ」
ヒラ「Aちゃん〜、タバコだよ」
そう言ってルンルンで入ってくるヒラという男
「ありがとう、ベットサイドテーブルに置いて」
そう言うとヒラは素直に聞き入れて、タバコを置いた
ヒラ「Aちゃんは、綺麗だね本当に」
そう言いながらヒラはベット脇に座った
「あ、ありがとう」
ヒラ「Aちゃんは、ずっと1人だったの？」
ヒラは一切こっちを見ずに背中を向けて話し出す
「まぁね、それが私にとって普通だから」
私は冷静に言う
ヒラ「あははっ、それは寂しいね。でも大丈夫だよ」
ヒラは突然大声で笑った
ヒラ「これからずっとここに居ればいいし」
ヒラはこっちを見て、私にまたがって顔を近づけた
ヒラ「側にいてあげる」
ヒラは狂気じみた笑いを浮かべた
正直怖いと感じた。こんな狂気じみた笑顔なんて出来る人なんていない
ヒラ「あーあ、キヨが居なければもっと自由にできるのに、つまんない」
私が黙っているとヒラは私にまたがるのをやめてまたベット脇に座った
「どういうこと？」
私はそう問いかけながら、ベットサイドテーブルに置いているランプに手を伸ばしてつかむ
ヒラ「それはキヨに聞くといいよ」
ヒラの言葉を片耳で聞き、掴んだランプをヒラの頭めがけて振りかざす
「仮にも警官であろう人間が、背中を向けるなんてどうするの」
その言葉と共にヒラの頭にランプがあたる
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ゆゆ - これは1つの私の答えです。彼女の最期など皆様の答えは違うと思います。是非お聞かせ下さい (2020年4月30日 16時) (
レス) id: 4afcd35675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - サム達を残して逝ってしまう悲しさ不安さがどこかにあり、満月は彼女の気持ちと同じく暗闇に隠れてしまいます。彼女の壮絶な人生と狂った恋愛を許してしまうそんな世界を現しているのが月の光。 (2020年4月30日 16時) (レス) id: 4afcd35675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 解説です。月の光は楽しくもあり悲しくもあるどちらともいえない曖昧な世界を表現した曲と言われています。サムと過した日々は楽しいですがキヨの想いが彼女を苦しめたためにどちらともいえないと発言しています。 (2020年4月30日 16時) (レス) id: 4afcd35675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 孤黒さん» ありがとうございます！その言葉全てが嬉しいです！マイペースすぎて進まないですが最後まで最善を尽くしてこだわらせてもらいますのでよろしくお願い致します！ (2020年4月23日 15時) (レス) id: f9b5f66733 (このIDを非表示/違反報告)
孤黒 - 完結おめでとうございます！こんな感じのお話を読んだのは初めてでした。とっても面白かったです！最後まで雰囲気を崩さない所とか、素晴らしいなぁと感心しております。「唐紅」の方も楽しみにさせて頂きます！最後まで応援しております！ (2020年4月19日 23時) (レス) id: 785222cc26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2019年8月30日 1時
