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夜、昨日と同じようにキヨのマンションへと車を走らせた
自然にまた昨日のようにどうやって追い詰めようかってばかり考えていた
少しずつワクワクとしている自分は相当おかしいのだと思う
マンションに着き、サプレッサーをつけたハンドガンを手に持ち、服の中にナイフ2本ともう一丁ハンドガンを忍ばせる
キヨの部屋までやってきて昨日のようにピッキングを行う
そっと家の中に入ると廊下の奥には、扉が閉まっているリビングから光が零れていた
静かにリビングまでいき深呼吸をして、思いっきり扉を開けた
私の目に映ったのは
ダイニングテーブルの上にはお酒の缶とジュースの缶とつまみが広がり
ソファの上に可愛いくふわふわした雰囲気を持った男が多分キヨ猫だと思われるぬいぐるみを抱えて寝ている
そしてテーブルの向こう側には黒髪の男がうつ伏せで寝ている
肝心なキヨがいない
後ろからトイレの流す音が聞こえばっと後ろを暗い廊下の向こうに赤メッシュの男、キヨがいる
こちらをゆっくり歩いてくる
私は後ろに下がる
キヨ「今日会えるとは思ってなかったぜ」
そう言いながら明るいリビングに彼がくる
自分の目で見たキヨの顔は整っていると思った
「何が言いたいの。私が来るのを知ってた?」
私は不審な顔をするとキヨは笑い声を上げた
キヨ「そんなの知んねぇよ、昨日俺のマンションにいて綺麗だって思ったわけ。まあ俺がターゲットだったとはな」
そう言いながら私に気をとめず、パソコンを持って、ソファで寝ている可愛い雰囲気の男の横に座った
「私が誰か分かってるの?」
私は銃口をキヨに向けて真顔になって言った
キヨ「闇の蝶?だろ」
パソコンを見ながらキヨは言う
自分を知られているの都合が悪いさっさと殺そうと私は即座に思う
床で寝ている黒髪の男が起きては困る
下を見て、少し距離をとるためキヨに近づく
キヨ「それ以上近づくと撃つけど?」
顔を上げるとパソコンを閉じてハンドガンを手に持って銃口をこちらに向けるキヨ
「お前、何者?」
驚いて私はその言葉しか出ない
キヨ「何者でもねえよ。ただお前に興味を持った」
キヨはニヤッとすると私はゾクッとした
こんな感覚ははじめてだ
私が少し隙を見せると、床で寝ていたはずの男が銃を私の頭に突きつける
「銃を置けよ」その男は低く言い放つ
私は手を上げながら銃を置いた
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ゆゆ - これは1つの私の答えです。彼女の最期など皆様の答えは違うと思います。是非お聞かせ下さい (2020年4月30日 16時) (レス) id: 4afcd35675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - サム達を残して逝ってしまう悲しさ不安さがどこかにあり、満月は彼女の気持ちと同じく暗闇に隠れてしまいます。彼女の壮絶な人生と狂った恋愛を許してしまうそんな世界を現しているのが月の光。 (2020年4月30日 16時) (レス) id: 4afcd35675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 解説です。月の光は楽しくもあり悲しくもあるどちらともいえない曖昧な世界を表現した曲と言われています。サムと過した日々は楽しいですがキヨの想いが彼女を苦しめたためにどちらともいえないと発言しています。 (2020年4月30日 16時) (レス) id: 4afcd35675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 孤黒さん» ありがとうございます!その言葉全てが嬉しいです!マイペースすぎて進まないですが最後まで最善を尽くしてこだわらせてもらいますのでよろしくお願い致します! (2020年4月23日 15時) (レス) id: f9b5f66733 (このIDを非表示/違反報告)
孤黒 - 完結おめでとうございます!こんな感じのお話を読んだのは初めてでした。とっても面白かったです!最後まで雰囲気を崩さない所とか、素晴らしいなぁと感心しております。「唐紅」の方も楽しみにさせて頂きます!最後まで応援しております! (2020年4月19日 23時) (レス) id: 785222cc26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆゆ | 作成日時:2019年8月30日 1時